ボタン1つで終わる形にする前に、先に整理したこと
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業務改善の話をすると、
「ボタン1つでできるようにした」
という結果の部分が目を引きやすいです。
たしかに、押すだけで集計結果が出る形は分かりやすいですし、
現場でも喜ばれやすいと思います。
ただ実際には、
ボタン1つで終わる形は、最初からいきなり作れるわけではありません。
先に整理が必要です。
今回の集計業務でも、
最初に考えたのは「どう作るか」ではなく、
「何を元にして、何を最終的に見たいのか」でした。
購入の情報。
在庫の情報。
消費の情報。
必要なデータはそれぞれ存在していましたが、
そのままでは見たい形にたどり着きません。
だからまず、
どのファイルを使うのか。
どの項目を見ればつながるのか。
どの条件で集約するのか。
最終的にどんな一覧が出れば、担当者が判断しやすいのか。
そこを先に整理しました。
ここが曖昧なままだと、
たとえ処理を自動で動かしても、
欲しい結果にはなりません。
速くなったのに使いにくい。
出力はされるけれど確認しづらい。
結局、人があとで手直しする。
そうなると、
本当の意味で業務が軽くなったとは言えません。
今回も、
ただデータを集めるだけではなく、
「残在庫が分かること」
「当月の消費内容が見えること」
が大事でした。
そのためには、
どのデータをどうつなぐかだけでなく、
最終的に何を一覧として出すのかを先に決める必要がありました。
また、
自動でできる部分と、
人が判断すべき部分を分けることも大切でした。
全部を無理に機械に任せようとすると、
かえって分かりにくくなることがあります。
逆に、
人が見るべきところを残したうえで、
毎月同じように繰り返している集約や転記を減らすと、
現場ではかなり使いやすくなります。
ボタン1つで終わる業務というのは、
「楽をした結果」ではなく、
「先に整理をした結果」なのだと思います。
どのデータが元になるのか。
どこをつなげばよいのか。
何が見えれば業務が軽くなるのか。
そこが整理されているからこそ、
最後に押すだけの形にできます。
業務改善は、
便利な仕組みを入れることだけが本質ではありません。
むしろ大事なのは、
現場で毎月何が重いのかを見つけて、
見たい形にたどり着くまでの流れを整えることだと思います。
押すだけで終わる形にしたいときほど、
先に整理することの方が大切なのかもしれません。
ボタン1つで終わる形は、
先に「何を元にして、何を見たいか」を整理しているからこそ成り立ちます。
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