若者には、計り知れないエネルギーがあります。そのことに気がついているかいないかはしばらく置くとして、「後世おそるべし」とは言い得て妙であると最近実感として思っています。
しかし、残念なことにその当事者である若者は、なかなか自分の素晴らしいエネルギーに気づきません。目標が決まらずにただ時間だけを浪費している生徒を見ていると、大音響とともに放電を繰り返す雷と同じだと思わずにはいられません。雷のエネルギーが膨大なものであることは、よく知っているでしょう。しかし、これを何かの役に立たせることはできません。空しくエネルギーを浪費しているのです。自然現象に「空しい」という言葉を使用するのは不謹慎ですが、皆さんには,自分の持っているエネルギーを浪費していないかどうかをよく考えてもらいたいのです。
自分の能力を見限っていませんか?自分自身を過小評価していませんか?自ら知ろうとし、そして開発しようとしなければ自分の能力の素晴らしさを知ることはできません。皆が「目標を明確に」と言っているのは、皆さんのエネルギーを目標達成のために集中させたいからです。努力の集中で不可能が可能になるという実感を、受験勉強を機会にして手に入れたいものです。
努力よりほかにわれわれの未来をよくするものはなく、また努力よりほかにわれわれの過去を美しくするものはないのである。(幸田露伴)