生成AIの利用を必須とする案件が急増している
ココナラの法人案件をはじめ、ここ1年ほどで「生成AIの利用が必須」とされる案件が急増していますよね。AIが使えないと、そもそも応募資格を満たせない案件が増えているため、副業やフリーランスで働く人も、AIの導入が最低条件になりつつあります。
ですが一方で、AI利用に伴うトラブルを経験している受注者も増えているのではないでしょうか?
ChatGPTの利用で起こりがちな失敗
私もChatGPTを業務で多用する中で、ヒヤリとする経験が何度かありました。たとえば・・・
■ 回答に実在しない情報が含まれていた
いわゆる「ハルシネーション」と呼ばれる現象は、私もたびたび経験しています。
公式情報などを調べずに、ChatGPTが自分で勝手に情報を捏造してしまうことがあるのです。
ちょっとおかしいような?と思ってChatGPTを問い詰めると、
「ごめん、今のは僕が勝手に言った」と返ってきます。
クライアントによるWチェックで、事実と異なることが判明したケースもあります。
そして、これは今のところ未経験ですが、意図せず著作権を侵害するリスクや、情報漏洩のリスクといったことも指摘されています。
もう少しライトなところですと、以下のような失敗はほとんどのChatGPTユーザーが経験しているかもしれませんね。
■ こちらの意図とズレた回答が返ってきた
■ 指示した内容と違う方向に話を進められてしまった
■ 長文を生成させたら、途中で文脈がズレてしまった
■ 完璧なプロンプトを入力したのに、指示した条件が守られなかった
ハルシネーションなどに比べると些細に見えますが、使い方によっては、業務のアウトプットのクオリティを著しく低下させる結果になりかねません。
特に副業やフリーランスの場合は、初回の納品で評価が決まってしまうことも多いので、怖いところですよね。
これからは「AIを安全に使いこなす能力」も求められる
従来の副業・フリーランスに求められたのは、あくまで「一定レベル以上の成果物を作る能力」でした。
しかし、現在はそれに加えて、「AIを安全に使いこなす能力」も求められるようになってきています。
一方、2025年10月にパーソル総合研究所が実施した「生成AIとはたらき方に関する実態調査」によると、生成AIを業務利用している人は、就業者の約3割にとどまっています。
安全に使いこなせる人は、それよりさらに少ないと考えられます。
また、生成AIの利用による失敗は初心者に限ったものではなく、慣れた人でも起こり得ます。内容によっては重大なトラブルにつながる可能性もあるため、自身を守るためにも、常に注意を払いたいところです。
責任の所在が明らかでないときは、AIを使わない
約1年ほど生成AIを業務利用してきた経験から、私が肝に銘じていることは、
AIのミスによって不利益が生じた場合の、責任の所在が明らかでないときは、AIを使わない
ということです。
特に、こんな条件が重なっている案件でAIの利用を求められたときは、注意が必要です。
■ クライアントが、AIを
「一瞬で完璧な成果物を作ってくれる魔法の道具」だと思い込んでいる
■ 求められる精度が不明(完成品が欲しいのか、たたき台が欲しいのか)
■ 希望納期や稼働時間が極端に短く、生成された情報の確認をする
時間が取れない
これは私が特に気を付けていることですが、その他にも、生成AIを安全に使いこなすにはいくつかのポイントがあります。
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