期初に決めておくべき3つのこと

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ビジネス・マーケティング
4月は、多くの会社にとって期初にあたります。

このタイミングで経営者や管理職の方がよく考えるのが、
 ・今期は何を目指すのか
 ・どこに力を入れるのか
 ・何から手をつけるべきか
ということではないでしょうか。

ただ、実際にはここで方針をきれいに決めても、数か月後には現場がバタつき、気づけば「結局いつも通り」になってしまう会社も少なくありません。

期初に本当に決めるべきことは、細かな施策をたくさん並べることではありません。まずは、会社としてぶれない軸を決めることです。

今回は、期初に最低限決めておきたい3つのことを、実務に寄せて整理します。

1. 今期、何を優先するのか

まず最初に決めるべきは、今期の優先順位です。
会社には、いつも複数の課題があります。
 ・売上を伸ばしたい
 ・利益も改善したい
 ・新規顧客も増やしたい
 ・人材育成も進めたい
 ・業務改善もしたい

どれも大事です。
しかし、全部を同じ強さで追いかけると、現場は動けなくなります。

たとえば、
 ・まずは売上拡大を優先する年なのか
 ・利益改善を最優先にする年なのか
 ・人員体制や仕組みづくりに投資する年なのか

この軸が曖昧だと、部門ごとの判断がばらばらになります。
 ・営業は売上を追う。
 ・管理部門はコスト削減を求める。
 ・現場は人手不足を訴える。
 ・経営は新しいことを始めたがる。

こうなると、会社全体としては前に進みにくくなります。
期初に必要なのは、完璧な計画ではなく、
「今期、何を一番大事にするのか」を明確にすることです。

全部やる、ではなく、まず何を優先するのか。
これが最初の土台になります。

2. どの数字で進捗を見るのか

次に決めるべきは、何の数字を見て進捗を判断するのかです。

ここが決まっていない会社は意外と多いです。
目標はあるのに、何を見れば良いのかが曖昧なまま進んでしまいます。

たとえば「売上を伸ばす」と言っても、
本当に見るべき数字はそれだけとは限りません。

会社の置かれたステージと場合によって、
・売上高
・限界利益
・受注件数
・客単価
・リピート率
・解約率
・人時生産性
・案件ごとの採算
など、見るべき数字は変わります。

ここで大事なのは、目標と数字がつながっていることです。

たとえば利益改善を目指しているのに、売上だけを見ていると、数字は伸びているのに利益は残らない、ということが起きます。
また、業務改善を進めたいのに、忙しさや残業時間が見えていなければ、改善の実感も持ちにくくなります。

期初に決めるべきなのは、
「頑張ろう」ではなく、
「何を見て、うまくいっていると判断するのか」です。

数字が決まると、会議の質が変わります。
感覚論ではなく、事実に基づいて話せるようになるからです。

3. やらないことを決める

期初は、新しい施策や新しいテーマが増えやすい時期です。
だからこそ、意識して決めたいのがやらないことです。

実務では、「何をやるか」以上に「何をやらないか」が重要です。

たとえば、
 ・今期は新規事業に手を広げすぎない
 ・低採算の案件は無理に取りにいかない
 ・会議の数を増やさない
 ・誰がやるか曖昧な施策は走らせない
 ・すぐに成果が出ない施策を同時並行で増やしすぎない

こうした「やらないこと」が決まるだけで、現場の負荷はかなり変わります。

会社が苦しくなるときは、何かをやっていないからではなく、
やることが増えすぎて整理できていないことも多いです。

特に経営者や管理職は、問題意識が強いほど「あれも必要、これも必要」と考えがちです。
しかし、現場が本当に必要としているのは、追加の指示ではなく、優先順位の整理であることが少なくありません。

期初は、挑戦を増やす時期でもありますが、同時に、
今期は何を持ち込まないかを決める時期でもあります。

期初に必要なのは、きれいな計画よりも判断の軸

期初になると、立派な計画を作ろうとしがちです。
もちろん計画は大事です。

ただ、実務で本当に効くのは、細かな資料よりも、次の3つがはっきりしていることです。

 ・今期、何を優先するのか
 ・どの数字で進捗を見るのか
 ・やらないことは何か

この3つが決まっているだけで、会議、施策、現場判断がかなりぶれにくくなります。

逆に言うと、ここが曖昧なまま期初を始めると、途中で論点が増え、結局「何を目指していたのか分からない」状態になりやすいです。

期初は、走り出す前に一度立ち止まり、
会社としての判断の軸を揃えるタイミングです。

「今期、何を大事にするのか」を整理したい方は、まずこの3つから見直してみるのがおすすめです。

さいごに

経営やマネジメントでは、
「何をやるか」以上に、
「何を優先し、何を見て、何をやらないか」を決めることが重要です。

期初は、その土台を作る絶好のタイミングです。

もし、
 ・今期の重点テーマが整理しきれない
 ・目標と数字がつながっていない気がする
 ・やることが多すぎて絞れない
と感じている場合は、論点整理から始めるだけでもかなり変わります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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