ホームページ制作ではSEO(検索順位対策最適化)は欠かせません。狙っているキーワードでの検索順位が低いと、そのホームページは存在しないのと変わりません。気がついている担当者らはキーワードを適切に配置し、見出しの階層構造も正しく整えています。
しかし、写真に対してはどうでしょうか。プロを使わず、制作会社の素人スタッフが撮る写真・自分たちで撮った写真で間に合わせる場合も少なくないのではないでしょうか。
「(写真も撮れます)のライター」の写真を使うのも珍しくありません。しかし、大半の場合「写真には素人」という点では大差ありません。
下手な写真・素人写真は、せっかくの訪問者もすぐに目をそらします。そのままページやサイトを離れる「離脱ポイント」になりかねません。いくら文章で工夫していても、SEOの足を引っ張り、SEOを無効にしてしまうのです。
下手写真・素人写真はホームページの価値を下げる
「下手な写真・素人写真って、どこにあるんだ? 自分はそんなに見たことはないが」といわれる方もいるでしょう。理由はいくつか考えられます。
●訪問者は違和感を覚ても、違和感の理由は言えない
その理由とは……
• スマホとSNSの普及で、日ごろ見かけるのは下手な写真・素人写真ばかりで、それが普通になってしまった
• 見かけたところで、じっくり鑑賞などしない・できない。瞬時に離れてしまって、印象に残っていない
• 見るのはスマホの小さいモニターばかりなので、違いがあってもなくても関係ない
……などです。
「それよりも大きい」と私が考えるのは、「写真の知見がないと、どこがどうおかしいか言葉にできない」です。
たとえば、「ピンぼけ」の言葉はだれでも知っているでしょう。しかし、大半の人が思っているよりもピントは厳密です。人をドアップで撮ったのならば、カメラに近い方の目に合わせなければいけません。逆の目に合わせたら、もうピンぼけで、失敗写真です。
「これ、よくない写真だな。ピントを合わせる場所を間違っている」と指摘できる人がどれだけいるでしょうか。
●写真の質が低いと、文章の信ぴょう性までなくす
写真の質が低いと「離脱ポイントになる」以外にも次のようなデメリットが考えられます。
• 「写真が素人丸出しなんだから、文章も素人が書いたものだろう」とみなされてしまう
• 「ホームページさえまともに作れていない」と、そこに掲載している商品は当然のこと、会社やお店まで安く見られる
SEOの面でもマイナスです。
• 読者の滞在時間が短くなる。Googleが「価値のないサイト・訪問者に歓迎されていないサイト」と判断し、検索順位を下げる
ホームページに使われている失敗写真はこんなにある
ピンぼけ以外にも、見る人の気分を不安定にし、じっとは鑑賞できないものにする失敗は無数にあります。
●傾いている写真は不安を引き起こす
例えば水平線・垂直が傾いている写真です。特にビルなどの建物、ふすまや棚などの建具・家具のように、水平と垂直の組み合わせてできているものは、見る人の不安を引きずり出します。
建物などは水平・垂直が当たり前だからです。
写真の心得がある人が見れば、2、3度傾いているだけでも十分にわかります。にもかかわらず、10度20度傾いている写真がホームページなどで平気で使われています。
おそらくは「この光景の中に自分がいたとしたら、立ってもいられない」と頭のどこかで空想してしまうのではないでしょうか。「20度も傾いた家に住んでいる」など不安になって当然です。
●手ブレがあると、どこを見つめていいのかわからなくなる
手ブレは、「ぼやけている」のでよくピンぼけと勘違いされます。また、ピンぼけと同時に起こしていることも少なくないので、なれない人にすればいっそう区別が付きません。
シンプルな手ブレの場合、画面全体が同じ方向ににじんでいます。訪問者は「画面の中のどこに注目すればよいのか」がわからず、目が疲れてしまいます。
特に商品写真やメニュー写真で手ブレがあると、商品の詳細が確認できません。訪問者は たいていの場合、目を凝らしてまで見てくれないでしょう。そうしたとしても、詳細は見えません。
●主役の被写体が豆粒ほどの大きさ
見せたいはずのものが画面の数分の一しかなく、周りに無駄な空間が広がっているのも、よくある失敗写真です。中には「豆粒ほど」と表現するしかない場合もあります。
構図などは頭になく、「そっちに向かってシャッターを切っただけ」で撮ると、こうなります。また、その程度の撮り方をする人が少なくありません。
肉眼で見るときは、必要なものだけ注視し、周りには意識が行きません。ところが、写真だと、お構いなしに周囲まで写ってしまいます。
このような写真を撮ってしまう人は、「カメラというものがわかっていない典型」といっていいでしょう。
●色かぶりした食品はまずそうに見える
「とってもおいしいケーキを食べてきました」「自慢のお料理です」
パフェだったり、すき焼きだったり、フレンチだったり……ホームページにしろ、SNSにしろ、お店のメニューは定番の写真です。
しかし、オレンジがかっていて、濁っているような感じの写真が少なくありません。空想をたくましくすれば「おいしそう」なのですが、写真そのままではスッキリしない印象になっていないでしょうか。
照明のせいです。多くのお店では電球色のLEDを使っています。実際のその場の環境としてはオレンジ色の光を浴びているのです。
何の工夫もなしに出してしまうのは、やはり「カメラというものがわかっていない典型」です。
写真は「実際に存在した光の状況を再現」するものではなく、「見た人の記憶に残った光景を再現」しないといけません。でないと、「自分が見た色とは違う」となってしまうのです。
「ついで」の人たちに任せる写真の危うさ
このような失敗は軽々と回避して、写真を撮るのがプロのカメラマンです。それには、知識だけではなく、年単位の実践が必要です。しかし、ホームページ制作の正解では、一見「仕事としてやっている」人たちも少なからずいます。「写真のプロ」と勘違いしてしまう依頼主もいるようです。
●「写真も撮れます」のライター・「高級カメラあり」の制作会社
「カメラを持っているので写真も撮れます」「プロも使う高級カメラを用意しており、これで撮影します」
前者はWebライターらがよくプロフィールに書いているフレーズです。後者もホームページ制作会社自身が持つホームページで見かけます。
どちらに対して思うことは同じです。「そのカメラを使いこなすスキルはどうなっているのか」
これでは「ノコギリとカナヅチがあるので大工仕事もおまかせください」「包丁とまな板はプロが使う高級品です。板前さんと同じレベルの料理ができます」というのと変わりません。
彼らは写真や撮影に興味があるわけでもありません。「写真も撮れる」とアピールしておくことで仕事の依頼が増えると期待しているだけです。実際、SNSなどではWebライターらの「写真が撮れたほうが依頼が増えますか?」といった情報交換が見られます。
依頼主がこういったところに写真まで任せるのは、「自分で撮る手間が省ける」という点では利用価値があるかもしれません。しかし、多少なりともスキルに期待するのは「お門違い」というしかありません。
●写真ストックサービスは「有力な情報伝達手段の放棄」
もうひとつ、有力な写真の入手方法があります。「写真ストックサービスを使う」です。
「写真ストックサービス」とは、撮りおいた写真を供給するサービス、あるいはその会社を指します。有料のところもあれば、一部無料、全部無料のところもあります。写真はピンきりで、「プロならでは」といった写真を用意しているところもあります。
しかし、撮り置いたものですから、あなたの会社やお店、商品、スタッフが写っているわけではありません。
訪問者はあなたの会社やお店の情報が欲しくて、ホームページをチェックしているはずです。これでは、多少の見栄えのよさと引き換えに、写真という一瞬にして情報が伝わる手段を放棄していることになります。
「きれいなモデルさんがニコっと笑っている写真」vs「自分のところの経営者やスタッフの写真」のどちらを掲載するべきかはいうまでもないでしょう。
ホームページを理解した上での撮影ができる
「ペンタ工房」こと柳本学は、元は全国紙の新聞記者・カメラマンです。組織立ったところで、文章と写真の訓練を受けてきました。
スポーツ、インタビュー、イベントなどの国内外の撮影を経験しています。事件・事故ならば、阪神・淡路大震災やオウム真理教本部捜査などの取材にも参加しました。
今もっとも力を入れているのは、ポートレートです。また、「企画」から「コーディング」「コンテンツ(文章・写真)」「WordPressでの公開と保守」まで、ホームページ制作に必要な一連の作業を行うスキルもあります。
ホームページ用のポートレート撮影(出張撮影)はおまかせいただけないでしょうか。
プロならではのスキルで魅力を十分に伝える写真を撮影します。ホームページ制作と合わせてご依頼いただくことで、むだなすり合わせをせずにレベルの高いホームページが完成します。