こんにちは!20年間、公立小学校の先生をしていた「くりぱち」です。
「また、あの子が授業をかき乱している…」
「どうして、この子の有り余るパワーを、良い方向に向けてあげられないんだろう…」
かつての僕は、教室でひときわ目立つ、いわゆる「ざわざわした子」の対応に、毎日頭を抱えていました。
注意すればするほど関係は悪化し、僕の心は疲弊していくばかりでした。
今回のnoteは、そんなかつての僕のように、落ち着きのない子のパワーを持て余し、「問題児」というレッテルを貼りかけてしまっている、愛情深いあなたに向けて書いています。
このnoteを読み終える頃には、きっとこうなっています!
✅ 子どもの「有り余るエネルギー」を、クラスを動かす「プラスの力」に変える方法が分かります!
✅ どんな子にも必ずある「輝ける場所」を見つけ、その子をクラスのヒーローにする具体的な作戦が手に入ります!
そのパワー、本当に「厄介」ですか?
教室でひときわ目立つ、あの「ざわざわした子」
その有り余るエネルギーは、一歩間違えれば、授業を妨害し、クラスの秩序を乱す「厄介なパワー」になってしまいます。
しかし、もし、そのパワーの「向き」を、ほんの少し変えてあげることができたなら…?
それは、クラスをまとめ、みんなを助ける、誰よりも頼もしい「ヒーローのパワー」に変わる可能性を秘めているのです。
激しい川の流れを、電気という巨大なエネルギーに変える水力発電所のように。
私たち教師の仕事は、子どもたちのエネルギーを、クラスにとって価値ある力へと変換する「発電所」のようなものかもしれません。
この章では、これまで「問題児」と見られがちだった子にスポットライトを当て、クラスのヒーローへと変身させるための、具体的な方法をお伝えします。
ヒーローへの道①:「係」ではなく「特別な役割」を与える
子どもは誰でも、「誰かの役に立ちたい」「自分は必要とされている」と感じたい生き物です。
特に、勉強ではなかなか認められにくいと感じている子ほど、その思いは強いものです。
そんな彼らにとって、具体的な「あなたにしかできない役割」を与えられることは、自分の存在価値を実感できる、最高のチャンスなのです。
漠然とした「〇〇係」ではありません。
「あなたに、この仕事をお願いしたい」という、特別感が重要です。
【役割を与える時のポイント】
短時間で完結し、すぐに達成感が得られるもの
例:「プリント配りの名人」「黒板消し大臣」「電気のスイッチ係」
体を動かす要素があるもの
例:「体育の準備運動リーダー」「窓開け隊長」
その子の特性をポジティブに活かせるもの
声が大きい子なら → 「号令係」
じっとしていられない子なら → 「先生のおつかい係」
周りをよく見ている子なら → 「忘れ物チェック係」
そして、その役割を少しでもやり遂げたら、すかさず褒める!
「〇〇くんが配ってくれると、すごく早いね!助かるよ、ありがとう!」
「〇〇さんが号令をかけると、みんなの声がそろうね!すごい!」
この「役割」と「承認」のセットが、彼らの自己肯定感を育み、「自分はこのクラスに必要な存在なんだ」という自信を持たせるのです。
ヒーローへの道②:「短所」を逆手にとる高等テクニック
彼らの「ざわざわ」した行動そのものを、逆手にとって役割にしてしまう、という方法もあります。
例えば、授業中についおしゃべりをしてしまう子。そのエネルギーは、「コミュニケーション能力の高さ」の表れかもしれません。
そんな子には、グループ学習の時に、こうお願いしてみるのです。
「〇〇くんがいると、話し合いが活発になるから、みんなの意見を引き出す『司会進行役』をお願いできるかな?」
自分の短所だと思っていたことが、実は長所だった。
その衝撃的な気づきは、その子のエネルギーを、驚くほど建設的な方向へと向かわせます。
もちろん、これは諸刃の剣。
やり方を間違えれば、ただのおしゃべりや徘徊を助長することになりかねません。
大切なのは、「これは遊びではなく、クラスのための大切な仕事なんだ」ということを、あなたの本気で伝えることです。
あなたの本気が伝われば、子どもはきっと、その期待に応えようとしてくれます。
ヒーローが生まれると、クラスが変わる
「ざわざわした子」が、自分の役割を見つけ、クラスのために活躍し始めると、教室には変化が起こります。
まず、その子自身が落ち着きます。
自分のエネルギーを注ぐ場所を見つけ、みんなから認められることで、問題行動を起こす必要がなくなるのです。
そして、周りの子どもたちの、その子を見る目が変わります。
「いつも怒られてる子」から、「クラスを助けてくれるヒーロー」へ。
その変化は、クラス全体の人間関係を温かいものにし、「どんな子にも良いところがある」という、多様性を認める空気を育てます。
「問題児」なんて、本当はどこにもいないのです。
いるのはただ、自分の輝き方をまだ見つけられていない、未来のヒーローだけなのですから!
まとめ
すべての子供に輝ける場所を!教師は最高の「舞台監督」だ!
①「ざわざわした子」の有り余るエネルギーは、「特別な役割」という名のダムで受け止め、クラスの力に変えよう。
②「おしゃべり」は「コミュニケーション能力」に、「立ち歩き」は「観察力」に。短所を長所に読み替えることで、新たな役割が見えてくる。
③一人のヒーローが生まれると、クラス全体の雰囲気が変わり、多様性を認め合う文化が育つ。