“自分でもよく分からない気持ち”に疲れたあなたへ。心理学が教える“心のもつれ”のほどき方

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説明できない気持ちに疲れるとき

悲しいのか、怒っているのか、寂しいのか。
自分でもよく分からない気持ちになることがあります。
何か大きな出来事があったわけではない。
でも、心の中が少し重い。
人に話そうとしても、「何がつらいの?」と聞かれたら答えられない気がする。
そんな状態が続くと、自分のことなのに自分で扱えないような疲れを感じることがあります。

心は、いつも言葉で整理されているわけではない

臨床心理学では、感情は最初からはっきりした形で現れるとは限らないと考えます。
胸が重い。
ため息が増える。
人と会うのが少し面倒になる。
いつもより涙もろくなる。
こうした小さな反応が先に出て、そのあとで少しずつ気持ちの輪郭が見えてくることがあります。
つまり、「よく分からない」は、何もないという意味ではありません。
まだ言葉になる前の心の動きがある、ということなのかもしれません。

無理に名前をつけなくてもいい

分からない気持ちに、急いで名前をつけようとすると、かえって苦しくなることがあります。
「これは不安なのかな」
「怒っているのかな」
「ただ疲れているだけなのかな」
そう考え続けるほど、心がさらに絡まってしまうこともあります。
大切なのは、すぐに答えを出すことではありません。
「今、自分の中で何かが動いているんだな」と気づいてあげることです。
その気づきだけでも、心との距離は少し変わります。

話すことで、心のもつれは少しずつ見えてくる

自分でも分からない気持ちは、ひとりで考えていると同じところを回りやすくなります。
でも、誰かに少し話してみると、思いがけず言葉が出てくることがあります。
「うまく説明できないけど」
「なんとなく重い感じがする」
そんな始まり方でも大丈夫です。
話しながら、自分の気持ちに気づいていくことがあります。
分からない気持ちは、無理に整えてから話すものではありません。
分からないまま、少しずつ一緒に眺めていくものなのだと思います。

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