“話してもどうせ変わらない”と思うあなたへ。心理学が教える“あきらめの奥にある心”の扱い方

“話してもどうせ変わらない”と思うあなたへ。心理学が教える“あきらめの奥にある心”の扱い方

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コラム

話す前から、あきらめてしまうとき

誰かに聞いてほしい気持ちはある。
でも、話したところで何も変わらない気がする。
どうせ分かってもらえない。
どうせ自分で何とかするしかない。
そう思って、言葉を飲み込んでしまうことがあります。
本当は少し苦しいのに、話す前から自分の気持ちにふたをしてしまうのです。

あきらめは、傷つかないための守りでもある

臨床心理学では、人は何度も分かってもらえなかった経験があると、期待すること自体を控えるようになると考えます。
期待しなければ、がっかりしなくて済む。
話さなければ、否定されずに済む。
頼らなければ、傷つかずに済む。
そうして心は、自分を守ろうとします。
だから、「どうせ」と思ってしまう自分を責める必要はありません。
それは、これまで何とかやってくるために身につけた心の方法なのかもしれません。

でも、話さない気持ちは消えるわけではない

言葉にしなかった気持ちは、その場では静かになるかもしれません。
けれど、心の中からなくなるわけではありません。
疲れとして残る。
寂しさとして出てくる。
ふとした瞬間に涙や怒りになる。
そんな形で、あとから表に出てくることがあります。
話してもすぐに現実が変わらないことはあります。
それでも、話すことで自分の気持ちの置き場所が少し変わることがあります。

変えるためではなく、分かるために話していい

相談は、すぐに答えを出すためだけのものではありません。
「何がつらいのかを一緒に見てみる」
「自分が何を我慢してきたのかに気づく」
それだけでも、心には意味があります。
うまく話せなくても大丈夫です。
「どうせ変わらないと思ってしまう」
その一言から始めてもいいのです。
話すことは、弱さを見せることではありません。
あきらめの奥に残っている自分の声を、少しだけ取り戻すことなのだと思います。

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