“今日は平気だから、あのつらさは大したことなかった?”と思うあなたへ。心理学が教える“元気な日の自分”との付き合い方

“今日は平気だから、あのつらさは大したことなかった?”と思うあなたへ。心理学が教える“元気な日の自分”との付き合い方

記事
コラム

昨日はあんなにつらかったのに

昨日の夜は、誰かに話を聞いてほしいくらい苦しかった。
仕事を辞めたいと思ったり、人間関係を全部投げ出したくなったりした。
でも、一晩寝て朝になると、意外と普通に動けることがあります。
すると今度は、「昨日の私は大げさだったのかな」と思い始める。
相談しようと思っていたのに、「もう大丈夫だし」とやめてしまう。
けれど、今日動けていることと、昨日つらかったことは、どちらも本当なのです。

心の状態が変わると、昨日の気持ちは遠くなる

臨床心理学では、そのときの気分や心身の状態によって、物事の感じ方が変わることがあります。
疲れ切っている夜には、問題がとても大きく見える。
少し休んだ朝には、「なんとかなるかも」と思える。
どちらかが間違っているわけではありません。
ただ、元気になった自分から見ると、苦しかった自分の感覚が思い出しにくくなることがあります。
そのため、「あれくらいでつらいと思った自分がおかしかった」と、過去の自分を後から採点してしまうのです。

元気な日にこそ、つらかった自分の話を聞いてみる

少し調子が戻ったとき、「もう考えなくていい」と全部しまわずに、昨日何がつらかったのかを少し振り返ってみてください。
何を言われたのが嫌だったのか。
どこまで我慢していたのか。
何があれば、もう少し楽だったのか。
気持ちが落ち着いているときだからこそ、冷静に見えることもあります。
つらさがピークのときに全部解決しようとするより、少し元気な日に自分を理解しておくほうが、次に苦しくなったときの助けになることがあります。

“今は平気”でも、話していい

相談というと、今まさに苦しくて仕方がない人がするものだと思うかもしれません。
でも、「昨日はかなりつらかったんですけど、今日は平気なんです」と話し始めても構いません。
誰かに話してみると、「平気になった」のではなく、「また頑張れるところまで戻っただけだった」と気づくこともあります。
いつも限界まで苦しくなってから助けを求める必要はありません。
元気な自分が、つらかった自分の話を聞いてあげる。
そのために誰かの力を借りることも、心を守る一つの方法なのだと思います。

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