“断れたのに、あとから罪悪感が押し寄せる”あなたへ。心理学が教える“NOと言った後の心”の整え方

“断れたのに、あとから罪悪感が押し寄せる”あなたへ。心理学が教える“NOと言った後の心”の整え方

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コラム

ちゃんと断れたはずなのに、心が落ち着かない

頼まれごとを、思い切って断った。
予定も詰まっていたし、無理をすれば自分がしんどくなることも分かっていた。
だから「今回は難しいです」と伝えた。
その場では少しホッとしたのに、あとから妙に気になってくることがあります。
「あの人、困っているだろうな」
「冷たいと思われたかな」
そして最後には、「やっぱり引き受けたほうがよかったかも」と考え始める。
せっかく自分を守れたのに、今度は罪悪感に責められてしまうのです。

罪悪感があるからといって、悪いことをしたとは限らない

臨床心理学では、感情が起きたことと、実際に何か悪いことをしたかどうかは分けて考えます。
たとえば、人の期待に応えることを大切にしてきた人にとって、断ることはそれだけで落ち着かない行為になることがあります。
相手を困らせてはいけない。
がっかりさせてはいけない。
できることなら引き受けるべきだ。
そんな感覚が強いと、自分に必要な「NO」を言っただけでも、心が「何か悪いことをした」と反応してしまいます。
罪悪感は、必ずしも間違った行動を知らせる信号ではないのです。

罪悪感を消すために、断ったことを撤回しなくていい

断ったあと苦しくなると、「やっぱりできます」と言い直したくなることがあります。
でも、その前に、なぜ断ったのかをもう一度思い出してみてください。
疲れていた。
時間がなかった。
今回は引き受けたくなかった。
どれも断る理由になってよいものです。
相手が少し残念そうだったとしても、それを全部こちらが解消しなくてはいけないわけではありません。
「申し訳ないな」と感じながら、それでも断ったままでいる。
そんな選択があってもよいのです。

“悪いことをした感じ”を、そのまま話してみる

頭では「断ってよかった」と分かっているのに、心だけが納得しないこともあります。
そんなときは、「断っただけなのに、ずっと悪いことをした気がする」と誰かに話してみるのもひとつです。
話しているうちに、本当に怖かったのは相手を困らせることではなく、嫌われることだったと気づくかもしれません。
あるいは、ずっと「役に立つ側」でいることで人との関係を保ってきた自分が見えてくることもあります。
自分を大切にする選択には、ときどき罪悪感がついてきます。
その罪悪感が消えるまで自分を犠牲にするのではなく、少し居心地の悪いままでも、自分の「NO」をそこに置いておいてよいのだと思います。

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