[はじめに] みなさんは、周囲の期待に応えたり、人のサポートをすることが好きですか?
タイトルだけでこちらを読んでいただいている方は、「好き」とお答えされる方が多いのではないかと予想しています。
人のサポートが好きな方、縁の下の力持ちタイプの方、気が利くかた、人の顔色や空気を読むのが得意な方などなど、それぞれとても素晴らしい個性ですが、特に、こうした個性をお持ちの方が「好き」とお答えされることが多いのではないかと思います。
会社などの組織の中で、チームワークをうまく機能させるためには、こうした個性を持っている方々がチーム運営上とても重要な働きをされますし、そもそもこうした素養を持っている方々は人やチーム、組織の期待に応えたいと、日々思われているかもしれません。
本当に素晴らしい素養ですし、誰もが持っているものではありません。
ではなぜこんなタイトルの記事を書いているのか?
以下で本題に入っていきます。(周囲の期待に応えることが悪だ、なんてことをお伝えするような内容ではありません..!)
周囲の期待に応えるとはどういうことなのか
周囲の期待に応えること、それ自体は決して悪いことではありません。
むしろ、チームや人間関係において重要な考え方とも言えるでしょう。
例えば、上司や同僚があなたに期待していることをしっかりとにこなすことで、信頼を築き、承認される喜びを感じるはずです。自分の役割を無事に終えて、ホッとしたり、感謝されることそのこと自体が嬉しいと感じるかもしれません。
一般論として、私たちは承認されることで自己肯定感が高まり、安心感を得ることができます。職場や人間関係においても、他者の期待に応えられる自分に対して「自分は役に立っている」と感じることは、仕事や人生の中での達成感や安心感とも感じ取れるでしょう。
周囲の期待に応えることは、必ずしも人のサポートなど直接的なアクションに見られるものではありません。学生時代、家族や学校、あるいは得体の知れないプレッシャーでわけもわからず偏差値の高い学校や大学を受験すること、あるいは就活や転職、または恋愛で、自分の価値観の中に「他者がこの選択をどう見るのか?」としまうことを含めてしまうようなことも、広義の意味で、周囲の期待に応えようとしていると言えそうです。
周囲の期待に応えることが目的化してしまう場合の問題
しかし、もしその承認されること自体が目的化してしまったらどうでしょう?
周囲の期待や評価を常に優先し、自分の本当にやりたいことや価値観を後回しにしてしまうことは、あなたの人生において必ずしも最善の選択とは言えないかもしれません、。
人の期待に応え続ける生活では、いつの間にか自分自身の夢や目標が見えなくなり、他人の評価に依存する人生になってしまうことがあります。
「本当に自分はこの仕事を続けたいのか?」「この選択は自分のためか、周りのためか?」といった問いかけがいつの間にか心の中で消えてしまい、気づけば日々のタスク、および、承認欲求や誰かに怒られたくない/ネガティブ評価をされたくないという気持ちに追われる時間が増えていってしまいます。
責任、プレッシャー、他人軸で考えすぎる習慣が自分の脳内に染み渡ってしまうと、その状態に問題意識を持つという発想さえなく、自分軸での価値観を解放することにブレーキをかけている自覚も生まれないものです。
承認欲求を求めるループからの脱却は難しい
仕事や日常で、ストレスを感じた時、皆さんはどうするでしょうか?
休日には気分転換の散歩や、運動や旅行でリフレッシュあるいは映画や、友人とのお茶・飲み会なども、一時的に気分を安定させるかもしれません。
しかし、他人軸で価値観を形成している場合、他人軸での承認・評価の欲求を軸にした生活から脱することは難しいです。
身の回りや周囲の人間関係が自動的に大きく変わったとしても、また同じ心理状況に戻ってしまいます。
強く承認欲求に依存し、他人軸の人生で生きる方々は、現状を自分で変えることができなければ、人の評価や周りの視線に依存した不安定な人生をずっと歩むことになり、その期間が長ければ長いほど、そこから脱却するのは難しくなります。
休日にふとした瞬間に「明日も上司に評価されなければ…」「次のプロジェクトでも成功しなければ…」と不安が頭をよぎることはありませんか?そのような時、自分の内側に向き合う時間が不足しているサインかもしれません。
他人軸で生きることのメリットとデメリット
他人の期待に応えることが得意な方は、他人軸で生きる方が楽だと感じることがあります。自分の評価が他者からの承認に直結するため、そこに幸福感を見出しやすいからです。
目の前の人のサポートをすることが好きだったり、人の感情や発言をしっかりと受け止め、読み解くことができる方は、自分の強みをすぐに生かすことにもなりますね。
しかし、それが強く習慣化してしまうと、周囲の人の評価や視線が、結果的に自分の人生において大きなストレスや、見えない日々の違和感につながってします。いくら成果を出しながら、周りの人々の期待に応え続けているとしても、同じです。
小さい頃から野球が好きな少年が、プロ野球選手になったとしても、チームのメイトや、ファンからの期待やプレッシャーだけが原動力で、目の前の結果や数字だけを追い求めているのであれば、いかに成功した選手でも幸福感は薄いでしょう。(どんなプロでも、100%期待に応え続けることなんてできませんが..)
自分の大事なものの優先づけ、できていますか?
心の優しい方、人のサポートに尽くせる方はそれ自体は本当に素晴らしいです。
ただ、自分の人生の優先順位だけはいつもしっかりと心に持っておいて欲しいということをこのブログでは伝えたいです。
あなたの今の心身、今の時間、そしてその先のあなた自身の将来が、あなたの人生で一番大事なことです。そして、身の回り大事な方々、仕事、趣味など、人生には色々な楽しみ方の方向性があると思います。
生活の中で、大きなストレスを抱えたり、苦しんだり、悩んだりすることは誰でもあります。もしあなたが、他人軸で生きている傾向が強い場合、ぜひ、自分の人生の大切なものの優先順位を改めてじっくり認識し、強く意識する時間を意図的につくってあげてみてください。
もし今、他人軸で生きることが習慣化していると感じているなら、少し立ち止まって自分自身に問いかけてみてください。
「本当に大切なものは何か?」
「誰に対して自分の時間を一番使いたいのか」
「自分の時間やエネルギーをどこに投資したいのか?」
「この先の人生で、どう生きていきたいのか?」
自分を真に大事にできてこそ、大事な人や、やりたいことに、最も真剣に向き合うことができるはずです。