いつもブログをご覧いただいている方、ありがとうございます。
お気に入りやいいねの通知が届くたびに、まだ販売実績ゼロの自分の文章を読んでくれている人がいるんだと感じられて、素直に励みになっています。
今日は、最近ずっと頭の中でぐるぐるしていたことを、正直に書きます。
■ 「接客業しかやってこなかった私に、売れるものなんてあるのか」
ココナラに出品してから、ずっと考えていることがあります。
自分には、特別なスキルがありません。
プログラミングができるわけでもない。デザインができるわけでもない。動画編集も、ライティングの資格も、何か専門的な技術を持っているわけでもない。
私がやってきたのは、接客業です。大手エネルギー会社で11年。窓口に立って、電話を取って、お客様の対応をして、新人を育てて。それを、ただ続けてきました。
ココナラを見ていると、すごい人たちばかりが並んでいます。デザイナー歴10年。制作実績500件。資格保有。受注3000件。
その中で、「接客業をやってきました」という自分に、いったい何が出品できるんだろう。
そう思って、何度も手が止まりました。
■ 「これは商品にならない」と、自分で決めつけていた
接客業で身につけたことを、書き出してみたことがあります。
人の話を聞くこと。怒っている人を落ち着かせること。何を言いたいか分からない人の言葉を整理すること。新人に分かりやすく教えること。クレームの裏にある本当の感情を読み取ること。
書き出してはみたものの、見返したときに思いました。
「こんなの、誰でもできることじゃないか」
接客をやっている人なら、みんなやっていることです。特別でもなんでもない。だから、これを「商品」として並べるのは、おこがましいんじゃないか。お金を取れるようなものじゃないんじゃないか。
そう思って、書き出したメモを閉じました。
でも、最近になって、この考え方は間違っていたかもしれないと思うようになりました。
■ 自分にとって当たり前のことは、他人にとって当たり前じゃない
きっかけは、ある気づきでした。
「人の話を最後まで遮らずに聞く」
これは、私にとっては当たり前のことです。11年間、現場で毎日やってきました。意識しなくても、自然に体が動きます。
でも、世の中の多くの人は、これができません。
家族の話を途中で遮ってしまう。友人の相談に、すぐアドバイスを返してしまう。相手が話している途中で、もう自分の意見を考え始めている。
悪気があるわけじゃありません。ただ、訓練されていないだけです。「黙って最後まで聞く」というのは、実はかなり難しい技術なんです。
私はそれを11年間、毎日訓練してきました。1万人以上を相手に。
自分にとっては「誰でもできること」でも、それを毎日1万人相手にやり続けた人は、そう多くありません。
当たり前にできるからこそ、自分では価値に気づけない。これが、たぶん多くの人が「自分には何もない」と思い込む理由です。
■ ここで、ある共通点に気づいた
ここまで書いて、はっと思ったことがあります。
「自分には売れるものなんてない」と思っている私と、「自分の悩みなんて相談するほどのものじゃない」と思っている人は、まったく同じ構造の中にいる。
どちらも、自分の持っているものを、自分で「大したことない」と値引きしているんです。
出品する側の私は、「接客経験なんて、誰でもできること」と思って、出品をためらっていました。
相談する側の人は、「こんな悩み、誰にでもあること」と思って、相談をためらっています。
でも、どちらも違います。
接客経験が「誰でもできること」じゃないのと同じように、あなたが抱えている悩みも「誰にでもあること」じゃありません。
似た状況の人はいるかもしれない。でも、あなたが今感じているその気持ちは、あなただけのものです。それを「大したことない」と値引きする権利は、本当は誰にもありません。自分自身にも。
■ 自分を値引きする人ほど、本当は抱えている
11年間、窓口で多くの方と向き合ってきて、はっきり分かったことがあります。
「すみません、こんなことで」と前置きして話し始める方ほど、ずっと一人で抱えてきた話を持っていました。
本当にどうでもいいことなら、わざわざ窓口まで来ません。来ている時点で、その人の中では十分に大きな問題なんです。
でも、その方は自分でそれを「大したことない」と思い込もうとしている。周りに「気にしすぎだよ」と言われてきたのかもしれない。自分で「これくらい我慢できるはず」と言い聞かせてきたのかもしれない。
そうやって値引きし続けた気持ちは、消えません。胸の中に残り続けます。そして、ある日いきなり、自分でも理由が分からないまま、急に何もかもが嫌になる瞬間が来ます。
私が出品をためらい続けて2年間動けなかったように、自分を値引きし続けると、人は動けなくなります。
■ 私が、唯一「これは売れる」と思えたもの
結局、私が出品できたのは、特別なスキルではありませんでした。
人の話を、否定せずに最後まで聞くこと。
相手の感情を、そのまま受け止めること。
言葉にならない気持ちを、一緒に探すこと。
話し終わったあと、来たときより少しだけ軽くなってもらうこと。
これだけです。資格もない。実績もない。でも、これを11年間、1万人以上を相手にやってきたことだけは、本当です。
そして、これが「商品になる」と思えたのは、自分が買う側に回ったときでした。
出品できなくて悩んでいたとき、私は思い切って電話相談を購入してみました。何かすごいアドバイスをもらったわけじゃありません。ただ、否定されずに話を聞いてもらえた。それだけで、頭の中がほどけて、次の日に出品ボタンを押せました。
「ただ聞いてもらう」ことに、こんなに価値があるのか、と買う側になって初めて分かりました。
だったら、私が11年間やってきた「聞くこと」も、誰かの役に立てるかもしれない。そう思えたから、出品できました。
■ 最後に
今、副業を始めたいけど「自分には売れるものなんてない」と思って止まっている方。
今、誰かに話したいけど「こんな悩み、相談するほどじゃない」と思って飲み込んでいる方。
どちらの方にも、同じことを伝えたいです。
自分が当たり前にできることや、自分が小さいと思っている悩みを、自分で値引きしないでください。
その「当たり前」は、他の人にとっては当たり前じゃありません。その「小さい悩み」は、あなたにとっては小さくありません。
私は心理カウンセラーではありません。専門資格も持っていません。でも、自分を値引きして2年間動けなかった経験も、1万人以上の話を聞いてきた経験も、買う側として聞いてもらった経験も、全部持っています。
もし今、胸の中に「こんなことで」と値引きしている気持ちがあるなら、私のサービスで一度、声に出してみてください。
「こんなことで相談してすみません」から始まっても、まったく問題ありません。窓口に来た方の多くも、そこから始まりました。そして、ほぼ全員が、来たときとは違う顔で帰っていきました。
値引きしなくて、いいんです。
次の記事では、「『気にしすぎだよ』と言われて、余計に言えなくなった人へ」というテーマで書きます。自分の気持ちを誰かに否定された経験のある方に向けた話です。
読んでくださってありがとうございました。もし少しでも刺さるものがあったら、フォローしていただけると、書き続ける励みになります。