以前、犬の風邪についてお話ししましたねෆ ̖́-
そこで、大前提として人の風邪が犬にうつることも、犬の風邪が人にうつることはないというお話しもしました。
しかしながら、たくさんのウイルスや細菌、寄生虫の中には人、犬、猫にかかる「人獣共通感染症」というものがあります。
そこで今日はペットと人、共通にかかる感染症とワクチン接種についてお話ししたいと思います。
人獣共通感染症とは
基本的に犬と人とではかかるウイルスや細菌の種類が違います。
しかし、中には「人獣共通感染症(ズーノーシス: Zoonosis)」と呼ばれる、人とそれ以外の脊髄動物の両方に感染症するものがあります。
犬と人の間でかかる人獣共通感染症
犬と人との間でかかる感染症は主に3つに分かれます。
「ウイルス感染」「細菌感染」「感染寄生虫」のどれかです。
ウイルス感染
狂犬病
✦ 狂犬病に感染した犬等の哺乳類に咬まれることにより感染
✦ 平均30日の潜伏期間後に麻痺や錯乱などの神経症状を発症
✦ 感染した犬のほとんどが攻撃的になる
✦ 発病すると治療法がないため、100%死亡する
✦ 世界の多くの国で毎年発生しており、年間3~4万人が死亡
✦ 日本では、狂犬病の発生防止のために、飼い犬に必ず年1回の予防接種が義務付けられている
細菌感染
Q熱
✦ 感染したペットなどの尿や糞、毛皮類などに含まれる病原体を吸い込んで感染することが最も多く、ダニが病原体を媒介することある
✦ 感染するとインフルエンザ様の症状が現れる
✦ 予防法は、ペットの身の回りを清潔に保ち、野山では長袖を着用するなど肌の露出をさけることが重要
レプトスピラ症
✦ 動物の腎臓に入り込んだ菌が尿中に出て、この尿により、又は尿で汚れた水により皮膚から菌が感染
✦ 犬に対して腎炎等を起こすが、げっ歯類はほとんど無症状
✦ 人は発熱、出血、黄疸、腎障害等の症状が見られる
パスツレラ症
✦ 犬やねこなどの口の中にふつうに見られる細菌の一種。咬まれたり、ひっかかれた傷口から感染
✦ 通常、赤く腫れるだけの軽症だが、傷が深いと骨髄炎を起こすこともある
✦ ペットから外傷を受けた時は傷口を消毒、酷ければ病院に相談
感染寄生虫
エキノコックス症
✦ 北海道のキツネが主な感染源で、キツネやイヌの糞に混じったエキノコックスという寄生虫の卵が水、食物などを介してヒトに経口的に感染
✦ 卵が人の口に入ると、腸で卵から幼虫となり、主に肝臓に寄生し、エキノコックス症という病気を引き起こし、致死的な肝機能障害をもたらす
✦ 感染してから自覚症状が出るまでに数年から10数年かかり、気が付かないうちに悪化してしまうことの多い病気
✦ 野山の果実や山菜などを口にする場合は、良く洗うか十分熱を加えてから食べる
✦ 犬も感染した野ネズミを食べ感染するため、放し飼いをしないことが重要
回虫症
✦ 犬やねこの糞便中に排出された虫卵が人の口から体内に入った場合、体内のどこかで留まり、肝臓や肺あるいは脳などの止まってしまった場所に応じて、さまざまな障害を起こす
✦ 動物病院でペットの健康診断を定期的に受診すること
対策と予防について
対策予防としてあげられるのは以下の通りです。
✦ 手洗い、うがい
✦ 噛まれないようにしつけを行う
✦ 歯磨き、爪切りの徹底
✦ ブラッシングなどのケア
✦ 室内やトイレの掃除
✦ 狂犬病予防接種と混合ワクチン7種
病原体の排除や侵入経路は様々ですが、基本的に「噛まれる」「引っかかれる」などの直接接触。「汚染された空気を吸う」などの間接的な接触。「水や毛に入り込んだ菌が口の中に入る」などの環境媒介といったものがあります。
そのため、日ごろから手洗い・うがいを徹底し、ペットの歯磨きや爪切り、ブラッシング等の基本的な感染防止対策や感染予防のためケアは欠かさずに行いましょう。
また、室内も清潔に保つことも結果として予防に繋がります。
混合ワクチンは人獣共通感染症予防ではない
狂犬病予防接種は「狂犬病予防法」により年に一度の接種が義務付けられています。
※病気や妊娠などで予防接種ができない犬は、獣医師の診断により「狂犬病予防注射実施猶予証明書」が発行されます。場所によっては、予防注射の義務を免除してもらえるものになるので、発行してもらうと良いでしょう。
これは、狂犬病が発症すれば必ず死亡するものであり、人も犬も見るも無惨な死を遂げるためです。
しかし、一方で混合ワクチンは義務化されておらず飼い主の任意に任せられます。
なぜなら、基本的にこの混合ワクチンは、人獣共通感染症にかかわる予防接種が目的ではなく、犬にかかる「犬パルボウイルス感染症」や「犬ジステンパーウイルス感染症」、「犬伝染性肝炎」、「犬伝染性喉頭気管炎」、「パラインフルエンザ感染症」などの犬の病気を予防するためのワクチンだからです。
しかし、この混合ワクチン7種の中にも人獣共通感染症である「レプトスピラ感染症」を予防するものもありますが、これ以外のものは人に感染することがありません。
※話が脱線するので、5種〜11種の違いは、また後日お話ししたいと思います。
以上のとこから、混合ワクチンの接種は飼い主の任意となっているのです。
実はこの混合ワクチンを謝って認識している方が結構…。というより、あんまり知らない。という方が圧倒的に多いんですよね。
私自身も獣医や動物看護師ではないので、最低限の知識しか知りませんが、なんとなく知っていました܀ꕤ୭*
犬の専門家としては接種することをオススメしますが、犬の年齢、大きさ、体調によって副作用の出方は変わってくるそうなので、獣医さんと相談してから決めるのも良いと思いますよ˃́ꇴ˂ ෆ ̖́-
それでは、今回のお話は以上になります。
最後まで、目を通していただきありがとうございました♪