猫が布やひもを食べてしまうという経験はありませんか。
繊維やひもは消化管に詰まり、緊急手術が必要になるなど命に関わることもあることから辞めさせたい行動と言えます。
それでは布を食べる原因を見ていきましょう。
■猫が布を食べる原因
猫が繊維食をする原因はいくつか挙げることが出来ます。
①猫の種類によるもの
オリエンタル種の猫では、繊維摂食行動が多いことが報告されており、遺伝的な要素があるのではないかと言われています。
②捕食行動の一種によるもの
布製品を食べることで捕食性に行動が満たされるために、正の強化因子となって行動がさらに強化されてしまいます。
③離乳が早かった
子猫時代に母親と離れるのが早かったなどの理由で離乳が早かった場合、哺乳行動の一つとして布を吸う行動が見られます。
■布を食べさせないための対処法
どういう時に布を食べてしまうのかなどの行動をメモして分析するのと同時に、「環境管理」「捕食性行動を満たす遊び」「非両立分化強化」「不安軽減」が治療の柱になります。
①環境管理
出来る限り繊維摂食行動の対象となるものを除去し、環境を整えてあげる必要があります。根本的な治療でないように思えますが、まずは繊維を噛むという習慣を断ち切ってあげることが大切です。
②捕食性行動を満たす遊び
布製品でないプラスチックなどのおもちゃを利用した遊びや知育玩具などを使って食事を与えることで捕食行動を満たし、運動量を増やします。
③非両立行動分化
噛みつく行動をしそうになった場面で、「おいで」の号令でコントロールすることを目的として、「おいで」の行動強化をする。
これによって噛みたい気持ちが出た時には呼ばれる、という行動が強化されていきます。
④不安軽減
行動メモをもとに、不安行動が出やすい日(例えば台風の日など)にはジルケーンなどの薬を使って精神的に落ち着かせていきます。
■まとめ
猫の問題行動は、行動が強化してしまう前に早期に対応することで成功率も上がっていきます。問題となる行動を修正していくには、まずその行動をさせないような環境を整えてあげることが重要になってきます。
また、繊維食をする動物の場合、消化器など内科的に問題を抱えているケースもあるので必ず病院などで一度検査を受けるようにしてください。