その“普通”、本当に普通ですか?

その“普通”、本当に普通ですか?

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コラム
「普通なら、これくらいできるよね」

そんな言葉に、
苦しくなったことはありませんか。

みんなができているように見えるのに、
自分だけできない。

みんなは平気そうなのに、
自分だけつらい。

そんなとき、
私たちはつい、

「自分がおかしいのかな」
「私が弱いのかな」

と思ってしまいます。

私も長いあいだ、
「普通」という言葉を
何の疑問もなく使っていました。

自分がやっていること。
自分が耐えていること。

それはきっと、
みんなが普通にできることなんだ
と思っていました。

10数年続いた結婚生活も、
それが普通の暮らしなのだと思っていました

でも、結局私は無理だった。

だから当時の私は、

「みんなができることができない自分は
 ダメなんだ」

そう思っていました。

けれど後になって、
ある人がこんなふうに言ったのです。

「私は無理だわ~。3日も辛抱できない。」

その言葉を聞いたとき、
少しだけ世界の見え方が変わりました。

あれは、
みんなが普通にできることではなかった
のかもしれない。

私はただ、
必死に耐えていただけだったのかもしれない。

そう思ったのです。

また、何十年も続けてきた仕事もそうでした。

私はそれを、

「できて当たり前」
「普通のこと」

だと思っていました。

でもよく考えてみると、

長く続けることも、
経験を積むことも、
人と関わりながら働くことも、

誰にでもできることではありません。

自分にとっては当たり前でも、
誰かにとっては難しいことだったりします。

反対に、
自分には苦手なことが、
誰かには簡単にできたりもします。

そう考えると、

“普通”という言葉は、
とても曖昧なものだと思うようになりました。

誰かの普通と、
自分の普通は違う。

育った環境も、
経験してきたことも、
得意なことも苦手なことも違うのだから、
当たり前なのかもしれません。

それなのに私たちは、

「みんなできているのに」
「普通はこうだから」

という言葉で、
自分を責めてしまうことがあります。

でも、その“普通”は、
本当にみんなの普通なのでしょうか。

もしかしたら、
誰かの基準を、
自分に当てはめているだけかもしれません。

誰かの普通ができないからといって、
あなたがダメなわけではない。

そして、
あなたが当たり前にやっていることは、

誰かにとって、
特別なことかもしれません。

もし今、

「どうして私はできないんだろう」

そんなふうに自分を責めている人がいたら、

少しだけ立ち止まって
考えてみてほしいのです。

その“普通”は、
本当にあなたが信じたい普通ですか?

自分の普通と、
誰かの普通は違っていい。

そう思えたとき、
少しだけ心が軽くなるのかもしれません。



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