🌿子どもを育て終え、やっと自分の時間を持てると思った60歳。
でもその直後、職場から静かに追い出されました。
長く働き、支えてきた私の居場所は…どこにいったんだろう?
ずっと、ずっと走り続けてきました。
子どもを育て、家族の生活を支える柱として働き続けて、
自分のことはいつも後回し。
でも──「やっと、これからは私の番だ」そう思った矢先でした。
60歳。末っ子が大学を卒業し、心の中に少しだけ余裕が生まれた頃。
そのたった1か月後、私は突然、職場を解雇されました。
長年がんばってきた場所から、静かに、
でも確実に追い出されるような出来事。
あのときの衝撃と喪失感は、今でもはっきりと覚えています。
末っ子が大学を卒業したとき、私は本当にホッとしていました。
「これでやっと、子どもにお金がかからなくなる」
「ずっと背負ってきた“家計”という重荷を、少し下ろせるかもしれない」
そんなふうに、
何十年ぶりに“自分の人生”という言葉が頭に浮かんだのを覚えています。
でも、現実はそんなに甘くありませんでした。
そのわずか1か月後、私の職場にトップの交代があり、
空気が変わりました。
そして、ある日突然、
「あなたの役割はもうない」と告げられたのです。
はっきりとした理由は示されませんでした。
表向きは円満な退職。けれど、実態は“体のいい追い出し”でした。
家族のために、自分をすり減らすように働いてきた私が、
あっけなく追い出される──
そんな現実を前にして、
「私は何だったんだろう」と、ただ呆然とするしかありませんでした。
仕事を失った喪失感、長年積み上げてきたものが壊される悔しさ、
そして「これからどうすればいいの?」という不安。
私の心は、言葉にできないほどの混乱に包まれ、
まるで抜け殻のようになってしまいました。
せっかく子育てを終えたのに、
どうしてこんな仕打ちを受けなければいけないんだろう。
「自分のための人生」は、そんなにわがままなことだったんだろうか──。
そう思いながら、何もできない日々がしばらく続きました。
次回は、そんな「抜け殻」のようだった半年間のことを綴ります。
このnoteは、60歳で仕事を失った私が、
もう一度自分の人生を取り戻すまでの記録です。
同じように人生の節目で立ち止まっているあなたの心に、
少しでも届きますように。