マモ~です。いかがお過ごしでしょうか。
今回は「大学入試の意味を考え直す」「大学に入ることの意味を再考する」というテーマでお話しします。
私は普段、学習塾で担任として生徒の受験をサポートしているんですが、最近ふと「大学入試って何のためにあるのか」「大学に入るって、どんな意味があるのか」と考えることが増えてきました。
きっかけはAIの台頭です。
就職のための大学はもう古い?
よくある答えとして「良い就職先に入るために大学に行く」というのがありますよね。
昔は(今も?)「学歴フィルター」という言葉もありました。偏差値の高い大学に入れば、大企業に就職できる切符を手に入れられる、という考え方です。
でも今はどうでしょう?
AIの存在によって企業の形や採用のあり方も変わりつつあります。
アメリカでは新卒採用を控える企業が出てきていますし、日本でも富士通が新卒採用をやめる動きを見せています。
一時期は「STEM(理工系)を学んでおけば安心」とも言われましたが、今ではアメリカでさえ、トップ大学のSTEM卒でも就職に苦労する状況が起きています。
つまり「この大学、この学科に入っておけば安泰」という時代は、少しずつ崩れてきているわけです。
学歴と幸せは関係ない?
じゃあ「良い就職先に入ること」の先に何があるかというと、多くの人は「幸せ」だと思うんですよね。
ただ実際に、学歴と幸福度の関係を調べた研究があります。代表的なのが、2018年に神戸大学と同志社大学が行った日本人2万人を対象とした共同調査です。
その結果、幸福度に与える要素の1位は心身の健康。次に人間関係、自己決定(自分の人生を自分で選んでいる感覚)。そのあとに所得がきて、最後が学歴でした。
つまり「学歴=幸せ」ではないんです。それよりも健康や人間関係、自分で人生を選んでいる実感のほうが、ずっと重要だということが分かっています。
それでも大学が必要な人はいる
とはいえ「大学に入る意味がないのか?」というと、そうではありません。
例えば医師、歯科医、弁護士、公認心理士など、大学の特定の学部を卒業しないとなれない職業は存在します。そういった人にとって大学は必須です。
一方、それ以外の人にとっては「大学入試は結果よりもプロセスに意味がある」と僕は思っています。
大学入試のプロセスで得られるもの
自己効力感
「自分はやればできる」という感覚。
これを高めることができるのが受験勉強の大きな意味です。
勉強は正しい方法で継続すれば、運やタイミングに左右されず成果が出やすい。小さな成功体験を積むことで、自己効力感が育まれます。
戦略的思考・習慣
受験勉強では、目標に向けて「どう行動するか」を考え、誘惑に打ち勝ち、自分を律する必要があります。これは社会人になってからも役立つ力です。
言語化能力
特に推薦入試では「なぜこの大学なのか」「なぜこの学部なのか」を説得力をもって語る必要があります。自己分析を深め、ストーリーとして語る力は、そのまま言語化能力やコミュニケーション能力の向上につながります。
企業が新卒に一番求めているスキルはコミュニケーション能力。その意味でも、大学受験は役に立つと思います。
大学で得られるもの
大学の意味は入試だけではありません。
試行錯誤の場:アルバイトやインターン、人との出会いを通じて、自分の興味関心を探る期間。
コミュニティ:大学という属性によるつながり。卒業後も残る人脈。
仲間:ゼミや卒業研究を乗り越えた仲間は、かけがえのない存在になります。
また、やはり「早稲田」「慶應」と聞くだけで「すごい」と思われることもあります。
学歴のブランド力は薄れつつあるとはいえ、まだ一定の価値は残っているのが現実です。
まとめ
大学入試の意味は人によって違います。将来の資格や職業に直結する人にとっては必須。
そうでない人にとっても、受験を通じて 自己効力感を高めること、言語化能力を鍛えること、自己分析を深めること に意味がある。
大学に入れば、人脈や試行錯誤の時間、仲間との経験が得られる。
学歴の価値は昔ほどではないけれど、まだ十分に意味があると僕は思っています。
ただし、勉強だけに全てを捧げるのではなく、バランスよく多様な経験をすることが大事です。勉強以外にもスポーツや挑戦の場で自己効力感は鍛えられますし。
塾に通うのも「自分でやっても成果が出ないとき」に頼るぐらいで十分。
まずは自分でやってみて、それでも壁に当たったら第三者の力を借りればいいと思います。
参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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