「こんなに美味しいのに、なぜお客さんが来ないんだろう……」
「素材にもこだわっているし、味ならどこにも負けないはずなのに」
飲食店を営む真面目な経営者ほど、このように悩まれます。 しかし、厳しい現実をお伝えしなければなりません。
「美味しい料理を出せば売れる」という考え方は、経営者として今すぐ捨ててください。
「食」を扱う上で、味を追求するのはプロとして当然の姿勢です。しかし、経営においてはその「味」へのこだわりが、時に盲点となります。
なぜ、美味しさだけでは売れないのか?
元プロパティシエであり、マーケティングの視点から動画制作を行う私が、その3つの理由を解説します。
1. 「美味しい」かどうかを決めるのは、あなたではない
まず大前提として、味の正解を決めるのは作り手であるスタッフやオーナーではなく、お金を払って食べる「お客様」です。
たとえプロの料理人が「これは完璧だ」と自賛しても、お客様が注文しなかったり、リピートしてくれなければ、それはビジネスとしては「マズい料理」と同じです。
確実に注文してもらい、リピートしてもらうための工夫が必要です。
そのためにも、以下のことをしっかり覚えておきましょう。
独りよがりの追求:スタッフ間だけで「美味しいね」と納得していても、客観的な視点が欠けていれば、ターゲットの嗜好からズレてしまいます。
お客様の背景:辛いもの好き、甘いもの好き、健康的なもの好きなど、お客様の好みは千差万別です。
自分の「美味しい」を押し付けるのではなく、ターゲットに合わせた「美味しい」を提供できているかを冷静に分析する必要があります。
2. 「美味しさ」は、食べてもらうまで伝わらないから
これが最大の落とし穴です。 どんなに絶品な一皿を作っても、「お店に入って、注文して、口に入れる」まで、その美味しさは0(ゼロ)と同じです。
今の時代、お客様は「失敗したくない」と考えています。
美味しいかどうか分からない店に飛び込みで入るほど、今の消費者は暇ではありません。
解決策は「動画による疑似体験」や「美味しい」という情報を、食べる前にいかに視覚で伝えるか。 例えば、サクッとした音、溢れ出す肉汁、ふわふわと揺れるパンケーキの質感。これらを15秒の動画で見せるだけで、お客様は「あ、これ絶対に美味しいやつだ」と確信します。
味を磨く時間と同じくらい、味を視覚で伝える(マーケティング)に時間を割かなければ、存在しないのと同じなのです。
3. 商品そのものに「集客力」はないから
「新商品を作れば客が来る」と思っていませんか?
僕が働いてきたお店では、例外なくこの考え方が根付いていました…
実は、この考え方も盲点で、商品そのものに人を呼び寄せる力はほとんどありません。
売上を作るのは、商品ではなくマーケティングの仕組みです。
マーケティングとは簡単に言うと、売れる仕組み作りです。
そのマーケティングができているか確認するために以下のことを考えてみてください。
・その商品は誰の、どんな悩みを解決するものですか?(ターゲット設定)
・その商品の魅力を、SNSやGoogleマップで適切に発信していますか? (認知の導線)
・「食べてみたい」と思わせる期待感を、動画や写真で演出できていますか?(期待値作り)
マーケティング全体が機能して初めて、あなたの「美味しい料理」という弾丸がターゲットに突き刺さるのです。
まとめ
味を「証明」するための武器を持とう!
「美味けりゃ売れる」という考えは、職人のプライドとしては素晴らしいですが、経営としては非常に危険です。
今の時代に求められているのは、美味しい料理 × 美味しさを伝えるクリエイティブの掛け算です。
・あなたのこだわりを、一瞬で伝える動画はありますか?
・ターゲットが思わず手を止める写真はありますか?
もし、味には自信があるけれど伝え方が分からない……と悩んでいるなら、ぜひ私にご相談ください。元パティシエの視点で、あなたの料理の「美味しさ」を視覚的に証明し、勝手に売れていく仕組み作りをお手伝いします。
飲食店経営は、味がゴールではなく、味がスタートです。 その先にある「売れる仕組み」を、一緒に作っていきましょう。