「ん?方針?…そんなもんね〜よ!」
そうぶちかまし、鼻歌まじりで笑っていた無能な ”Y部長”。
今回は、その後に起きた大事件のお話をいたします。
※前回の体験記はこちらです ↓
鼻歌から地獄へ
「どうするつもりですか!」
鼻歌まじりだったY部長が、
一気に地獄の底へと引きずりこまれた瞬間でした。
普段から人任せで、仕事も超適当。
そんなY部長が、なぜか品質監査の説明役を買って出た日のことです。
順調に監査が進んでいたかに見えたその時――。
禁断の資料
監査員がある資料に目をとめ、人差し指でトントンと叩きながら、
「なんですか、これ?」と鋭く言い放つ。
「あぁ、それは微生物ですね〜」と、軽〜く答える Y 部長。
すると、監査員の表情が一変!
「それは分かってますよ! 基準値を超えてますよね!」
一瞬で場の空気が、冷凍庫のように凍りつく。
監査員は目をつり上げ、明らかにイラ立ちの表情を出している。
「あれ⁉ ちょっと待ってください!」…と、急に焦りだす Y 部長。
手元の資料をかき回しながら、何かを探している。
その顔はもう、鼻歌を歌う余裕はどこにもなく、大汗をかきまくっている。
どうやら、
監査員に見せてはいけない資料を、堂々と持ちこんでたらしい。
その問題となっている資料には、
Y 部長の承認印がバッチリと押されている。
でも実は、内容なんかまったく確認せずに部下任せ。
ただハンコを押しただけで、何が書いてあるかなんて、
サッパリ把握していなかったのです。
本来なら基準を超えた時点で、お客先に報告するのがルール。
しかし、それさえも放置していたY部長。
『気をつけてくださいね』と、
部下から念を押されてたはずなのに、軽〜く流していた結果がこれです。
(こいつはフォローできない…)
(ここはY部長に任せるしかない…)
私は救いたい気持ちをおさえ、
どうにもならない現実を見守るしかありませんでした。
痛すぎる教訓
幸い、その後の検査では異常はなく監査は終了。
しかし、安全が確認できるまで”生産は一時中止”。
会社にとって痛すぎるお仕置きとなりました。
ブラック企業に33年勤めて痛感したのは――
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一人のリーダーの適当な仕事が、組織全体の信頼をも揺るがす。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
信頼を築くには長い時間がかかりますが、
失うのは一瞬。
その現実を、まざまざと見せつけられた一件でした。
懲りない男
その後、謝罪と説明を繰り返して、
どうにかこうにかお客様から生産再開の許可を得たとき。
部下たちがホッとした空気を漂わせる横で、
また聞こえてきました、
・・・・・・Y部長の懲りない鼻歌が。
「あれ? もう地獄から戻ってきた?」
そんな脱力感がこみ上げてきたのは、今も忘れられません。
おわりに
どんなに真面目に働いていても、
リーダーの適当さに振り回されることはあります。
そんなとき、
理不尽さや怒りを一人で抱え込むと心がすり減ってしまいます。
私の電話相談は、ただ話すだけでもOK。
「ちょっと愚痴りたいな」という気軽な気持ちで利用してみてくださいね。