『無能なヤツほど出世する・2』|体験記#008
「ん?方針?…そんなもんね〜よ!」そうぶちかまし、鼻歌まじりで笑っていた無能な ”Y部長”。今回は、その後に起きた大事件のお話をいたします。※前回の体験記はこちらです ↓鼻歌から地獄へ「どうするつもりですか!」鼻歌まじりだったY部長が、一気に地獄の底へと引きずりこまれた瞬間でした。普段から人任せで、仕事も超適当。そんなY部長が、なぜか品質監査の説明役を買って出た日のことです。順調に監査が進んでいたかに見えたその時――。禁断の資料監査員がある資料に目をとめ、人差し指でトントンと叩きながら、「なんですか、これ?」と鋭く言い放つ。「あぁ、それは微生物ですね〜」と、軽〜く答える Y 部長。すると、監査員の表情が一変!「それは分かってますよ! 基準値を超えてますよね!」一瞬で場の空気が、冷凍庫のように凍りつく。監査員は目をつり上げ、明らかにイラ立ちの表情を出している。「あれ⁉ ちょっと待ってください!」…と、急に焦りだす Y 部長。手元の資料をかき回しながら、何かを探している。その顔はもう、鼻歌を歌う余裕はどこにもなく、大汗をかきまくっている。どうやら、監査員に見せてはいけない資料を、堂々と持ちこんでたらしい。その問題となっている資料には、Y 部長の承認印がバッチリと押されている。でも実は、内容なんかまったく確認せずに部下任せ。ただハンコを押しただけで、何が書いてあるかなんて、サッパリ把握していなかったのです。本来なら基準を超えた時点で、お客先に報告するのがルール。しかし、それさえも放置していたY部長。『気をつけてくださいね』と、部下から念を押されてたはずなのに、軽〜く流していた結果がこ
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