突然ですが、『転職エージェント』ってご存知ですか?
ここ数年、TVCMもたくさん放送されているので、耳にされたことがあるのではないでしょうか。
転職を考えている人に対して求人情報を提供したり、転職活動の進め方を教えてくれたり、面接を突破するためのノウハウをアドバイスしてくれる企業を「転職エージェント」と呼びます。
たくさんの転職エージェントがあって「どんな転職エージェントを頼ったら良いのか」「活用するにはどうしたら良いのか」と悩むことはありませんか?
そんな悩みの解決するために、転職エージェントの事を深掘りしていきます!
転職エージェントの舞台裏
これまではRAやCAといった転職エージェントの中で働く人に焦点を当ててきました。
今回は目線を変えて、採用企業と転職エージェントの関りを見ていきましょう!
<採用企業と転職エージェント>
転職活動において紹介される求人がどのように転職エージェントが得ているのか。
どのようなやり取りが採用企業とされているのかご存知ですか!?
正直に申し上げると、2025年時点の採用企業と転職エージェントの関係は複雑になっています。
時代の変化とともに変わってきているので順を追ってみていきましょう。
<オーソドックスな形>
まずは基本となるオーソドックスな形を押さえていきましょう。
採用企業の採用担当者と転職エージェントのRAが適宜、連絡を取り合うことで、お互いに情報を提供しあいます。
2019年頃までは採用担当者とRAは対面での面談や電話でのコミュニケーションが中心でしたが、コロナ禍以降オンライン面談も増えてきました。
上記のように採用担当者と繋がっているだけでなく、転職エージェントが役員や人事部門の管理職とも繋がっていたり、配属予定部門の管理職とも繋がっている場合があります。
転職エージェントが誰と繋がっていて誰に推薦されるのか。
転職エージェントの商談相手によって求人のレベル感や秘匿性の高さが変わります。
ここで一言申し上げておきたいことがあります。
それは転職エージェントが必ずしも役員や配属部門の管理職と繋がりを持てるわけではありません。
企業によっては「転職エージェントと接するのは人事(採用担当)の役割」と考える企業が一定数あり、そういった企業の場合はどれだけ転職エージェントが頑張っても役員や配属部門との繋がりを持つことはできません。
転職エージェントの努力と工夫の結果で、役員や配属部門の管理職と繋がりを持つことができるのです。
<時代の変化に伴う採用企業と転職エージェントの繋がりの変化>
ここからはこれまでどのように変化してきているのかみていきましょう。
1.転職エージェントの黎明期
転職エージェントの利用が始まったばかりの頃は図のような繋がりでした。
採用企業にとって中途採用が少なく、契約している(利用している)転職エージェントの数も少ない時代。
この頃の繋がりはとてもシンプルで、採用担当とRAがコミュニケーションを取るというシンプルなものでした。
2.転職エージェントの拡大期
1999年の規制緩和に伴って転職エージェントの数が増え始め、2013年以降に顕著に事業所数が増え始めます。
採用企業ではいろいろな部署・職種で中途採用が発生し始めました。
「売り手市場」という言葉が使われ始め、新卒採用が難しくなり始めた時期です。WEB媒体(●●ナビ)を活用し新卒採用を行っている企業が多く、その延長で中途採用を行うことを考えたのでWEB求人広告での中途採用が活発でした。
しかし、徐々にWEB求人広告だけでは母集団の形成が難しくなり、転職エージェントの利用が増加。母集団形成の手段として転職エージェントの利用が広がり始めました。
しかし、取引する転職エージェントの数が増えるほど、採用担当者の負担が増加。
中には転職エージェントの管理・コントロールがあまりに負担になり「これ以上、転職エージェントは増やさない」という企業まででてきました。
採用企業は中途採用の効率化・転職エージェントとの付き合い方の検討が必要になりました。
そんな中、実際にある企業で行われていた管理手法の一例です。
採用実績などから転職エージェントをランク分け・グループ分けを行うというものです。
採用実績の多いエージェントは「ランクA」と言われ、「ランクB」と比べて優遇されるという管理手法です。
ランクAになったエージェントは、求人情報をランクBよりも早く得る事が出来たり、配属部門に直接質問する機会を得られるなど、転職エージェントにとっては嬉しい特典が付くことも。
ランクBのエージェントにとっては、他社よりも有利になるためにランクAを目指して頑張る という構図が出来上がります。
採用担当者もランクAの転職エージェントを優先するという優先順位をつけることができ、業務効率が上がるという効果がありました。
採用企業の中途採用人数・求人数・転職エージェント数が増加するにしたがって、「より効率化を図るにはどうしたら良いか」という検討が始まります。
ここで採用企業が『採用管理ツール』の導入を始めます。
この採用管理ツール(プラットフォーム)は求人情報だけでなく応募者の個人情報、選考状況まで管理できます。
特に求人情報をエージェントに送付する手間が格段と軽減できました。これまでは各社へメール等で1通づつ送信していたのですが、採用管理ツールに求人情報をアップするだけで、全ての転職エージェントに一括で送付することができるのです。
ただその反面、使い方を誤ると採用企業と転職エージェント間のコミュニケーションが減ってしまうケースもありました。
3.2025年時点ではどうなっているのか
転職エージェントの事業所数が30,000も超えている2025年時点において採用企業と転職エージェントの繋がりはどうなっているのでしょうか。
結論から申し上げるととても複雑な状況になっています。
オーソドックスな取引をしている場合もあれば
採用管理ツールを使っている場合もあれば
極端な例ですがこんな複雑な繋がりになっている場合もあります。
これまでお話してきた採用企業と転職エージェントの関係と、転職エージェント側の事情が組み合わさり、とても複雑な状況になってしまっています。
どうしてこんな複雑な状況になっているのか。その背景にある事。
メリットやデメリットについては、次回解説させていただきます。
ご期待ください!