転職エージェントのことを知ろう ~ 採用企業と転職エージェント ~

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ビジネス・マーケティング
突然ですが、『転職エージェント』ってご存知ですか?
ここ数年、TVCMもたくさん放送されているので、耳にされたことがあるのではないでしょうか。

転職を考えている人に対して求人情報を提供したり、転職活動の進め方を教えてくれたり、面接を突破するためのノウハウをアドバイスしてくれる企業を「転職エージェント」と呼びます。

たくさんの転職エージェントがあって「どんな転職エージェントを頼ったら良いのか」「活用するにはどうしたら良いのか」と悩むことはありませんか?
そんな悩みの解決するために、転職エージェントの事を深掘りしていきます!

採用企業と転職エージェントの繋がり

前回は採用企業と転職エージェントの繋がりを時代と共に振り返りました。
最後に衝撃の繋がりをお示ししましたが、本日は2025年時点の採用企業と転職エージェントの繋がりが複雑になっている理由、メリット・デメリットなどを見ていきましょう!

<2025年時点の採用企業と転職エージェントの繋がり>

前回、お示しした2025年時点の採用企業と転職エージェントの関係性を改めて見ていきましょう。

オーソドックスな取引をしている場合

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採用管理ツールを使っている場合

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複雑な繋がりになっている場合

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この3種類をお示しいたしました。
今回はこの複雑な場合を解説していきます。
パッと見ると「え!?どういうこと!?」ってなりませんか?

説明の為にシンプルな図をご用意しました。
こちらをご覧ください。
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まずはこの図における採用企業・転職エージェント・転職希望者の関係をみてみましょう。
【 解説 】
●●社の求人情報を扱っている転職エージェントはA社B社C社の3社があります。
それぞれの会社に登録している転職希望者だけでは母集団形成が難しいため、プラットフォームに●●社の求人を公開し、他エージェントからの推薦を待っています。

●●社の求人にマッチしそうな転職希望者の転職さん希望さん就職さんはそれぞれX社Y社Z社の転職支援を受けています。
しかし、この時、X社・Y社・Z社は●●社とは契約をしておらず、●●社の求人情報は持っていませんでした。
しかし、プラットフォームを確認すると●●社の求人が掲載されていました。
X社・Y社・Z社はサポートしている転職さん・希望さん・就職さんへ●●社の求人を紹介することにしました。

といった図となっています。

ここでこの体制のメリット・ポイントを見ていきましょう。

【 POINT 】

< A社・B社・C社の立場 >
 プラットフォームを活用することで、広く転職希望者に求人情報を見てもらうことができる。自社に登録していない転職希望者からも応募を募ることができる。
< X社・Y社・Z社の立場 >
 プラットフォームを活用することで、直接契約していない採用企業の求人情報を転職希望者に紹介し応募を募ることができる。

転職エージェントにとっては、他転職エージェントが保有している求人・転職希望者の情報をプラットフォームから得ることができるため、事業の可能性を広げる魔法のような仕組みです。
また、転職希望者にとっても自分の希望する求人情報を得るチャンスが広がる魔法のような仕組みです。

では実際に応募を進めていくとしたらどうなるのか見ていきましょう。

<転職さんの場合>

●●社の求人に興味を持った転職さんは、転職支援サービスを受けているX社へ応募の意向を伝えました。
X社はプラットフォーム上で、3社(A社・B社・C社)が同じ求人を掲載している事を確認しましたが、企業・求人情報が詳しく記載しているB社を通して応募する事にしました。
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<就職さんの場合>

●●社の求人に興味を持った就職さんは、転職支援サービスを受けているZ社へ応募の意向を伝えました。
Z社はプラットフォーム上で、3社(A社・B社・C社)が同じ求人を掲載している事を確認しましたが、取引の条件(料率)が良いA社を通して応募する事にしました。
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【 解説 】
同じ●●社の求人に応募する時に、転職さんと就職さんで応募するルートが異なっています。『応募する』という行為に変わりはありません。『どの転職エージェントから応募すると有利になるか』ということもあまり関係ないでしょう。
違いが生じる可能性があるとしたら応募企業の情報量の差です。
転職エージェントが●●社と長期的な取引関係にあったり、多くの成約実績(入社者のサポート実績)がある場合、●●社に関する情報を蓄積している可能性があります。
この情報量の差が転職希望者にとって有利に働く場合が考えられます。

※「特定の転職エージェントから応募することで合格率が変わる」ということはありません。どこのエージェントから応募しても転職希望者のご経験等が評価の対象となります。
 しかし、『推薦コメントの内容』『転職希望者の経験と応募企業の求めている事をマッチさせる/見抜く力』は転職エージェント・アドバイザーごとの個人差がでる可能性があります。

<紹介会社と紹介会社を繋ぐプラットフォームが始まった背景>

転職エージェント同士がプラットフォームを使って連携をするって不思議な事だと思いませんか?
これまで見てきたように転職エージェントは自社で採用企業と直接繋がることが一般的でした。
しかし、2018年頃から複数のエージェントで情報を共有できるプラットフォームの活用が始まりました。注目すべきは大手転職エージェントよりも、新興の転職エージェントで多く活用され始めていることです。

それはなぜなのか。
その理由は3点が考えられます。
  1.リソースの有効活用
  2.幅広い情報(求人情報・個人情報)へのアクセス
  3.競争力の向上

1.リソースの有効活用

新興の転職エージェントは創業して間もなく、人員にも限りがあります。取引する企業の数にも限りがある場合が多く、事業運営の大きな課題となります。
そんな課題を解決する手法として生み出されたのがプラットフォームなのです。

2.幅広い情報(求人情報・個人情報)へのアクセス

限りある自社の情報だけで採用企業・転職希望者の要望には応えきれない。
喜んで貰う為に、もっとたくさんの情報を活用したいと思うのは経営者としては当然の事ではないでしょうか。
また、大手・新興に関わらず転職エージェントには、実務経験の浅いメンバーも在籍しています。業務の効率化を図るという意味でもプラットフォームを活用している転職エージェントもある事でしょう。

インターネットに流れているプラットフォームの広告では、
 『営業(求人獲得や企業開拓)を0にする』
 『転職希望者対応に時間を割くために』
といった文言を目にしたことがあります。
プラットフォームを活用する転職エージェントの課題が浮き彫りになっているキャッチフレーズだと思います。

3.競争力の向上

新興の転職エージェントは『どこで戦うのか』ということを非常によく考えています。既に大手紹介会社が幅広く求人を扱う中で、『自分たちの立ち位置をどこに設定するのか』ということは事業戦略として非常に重要です。

 大手転職エージェントに戦いを挑むのか。
 新興転職エージェントの中で立ち位置を確立するのか。

仮に新興転職エージェントの中での立ち位置を取りに行くとしたら、

『大手転職エージェントに負けないくらいの求人を扱っている』

ということを武器にする転職エージェントがいてもおかしくありません。そのような時にはプラットフォームは非常に有力な武器となります。

新興転職エージェントの中には、大手転職エージェントでの経験を経て独立する経営者もいますが、中には新規事業の一環として転職エージェント業を始める企業もあります。そういった企業の場合、転職エージェントとしてのノウハウを持たずに事業を始めることになります。
どうやって採用企業との繋がりを持ったら良いのか。求人を獲得するにはどうしたら良いのか。転職希望者を募るにはどうしたら良いのかなど、転職エージェントとして必要なノウハウが不足している場合もあるでしょう。
そういった転職エージェントを救う1つのツールとしてプラットフォームは活用されています。
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プラットフォームを活用することで
応募者を増やしたい転職エージェント
紹介できる求人を増やしたい転職エージェント
が連携することで双方の弱みを補完し合い、採用企業・転職希望者に喜んで貰いたいという体制なのです。
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転職希望者の側から見ると、意識されることは少ないかもしれません。
しかし、自分の大切な個人情報を採用企業に届けてくれる転職エージェントはどこなのか。志望度の高い応募企業の事を詳しく教えてくれる転職エージェントはどこなのかが分かりにくくなっています。
また、応募するかどうかを検討する為に、企業情報はたくさん欲しいですよね。
「情報(企業情報・個人情報)が薄まってしまう可能性がある」
その点がプラットフォームを活用した場合の弱点といえます。

しかし、見方を変えると実はシンプルでもあるのです。
このプラットフォームで表した構図ってどこかで見たことありませんか?

実は別の記事で解説した『分業型転職エージェント』と同じ構図になるんです。
求人情報を扱っている転職エージェントをRAとして、転職希望者のサポートをしている転職エージェントをCAとして見てください。

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複雑な体制のように見えて、実は分業型転職支援を転職エージェント同士で行っているだけで、『社内でRAとCAが連携しているのか』『社外で転職エージェントが連携しているのか』の違いなのです。

こうした転職エージェント側の事情も組み合わさって、これまでお伝えしたような採用企業と転職エージェントが複雑な関係になっています。

一歩引いてみると分かりにくいですよね。
大手転職エージェント・新興転職エージェントのそれぞれ良い点・悪い点があるので別の機会に『転職エージェントの活用方法』を纏めたいと思います。

いかがでしたでしょうか。
2回にわたって採用企業と転職エージェントの関係を見てきました。
複雑なように見えて実はシンプル。
転職活動において、正確な応募企業の情報を得ることはとても大切です。
転職エージェントを活用する時には、採用企業との繋がり転職エージェント同士の連携を意識しながら、応募企業の情報を集め検討する必要があります。


次回はもっとCAの仕事ぶりに着目してみたいと考えております。
面談前にあなたの経歴のどこを見ているのか。どんな経験に着目し求人のマッチングを行っているのかを見ていきます。
ご期待ください!

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