皆さんこんにちは。お読みいただきありがとうございます。
今回は、第7回でも行った分野解説
中3【数】因数分解 リベンジ
を行います。
内容的には、第7回とほとんど変わりません。
なぜ、ここでリベンジをするのか。
実は、2次方程式や2次関数の問題を解くためには、因数分解が必要になるから。問題を解く方針はわかっているのに、計算ができないと残念な結果になってしまいます。
ここで、しっかり因数分解ができるようにしておきましょう。
高校数学になっても、因数分解は重要な基礎知識となります。
1.例題
2.解答
全問正解の人は、解説を読む必要はありません。
問題集を使って問題演習をしましょう。
3.解説
因数分解には、順番があります。
まずは、
(1)共通項をくくる
(2)因数分解する
という、大枠です。
(1)共通項をくくる
多項式のなかで、
数字
文字
の共通項をくくりだします。
①3a+15ab=
この多項式のなかで、
数字
文字
の共通項をくくりだします。
それぞれの項を分解すると、
3a=3×a
15ab=3×5×a×b
共通の数字は、3と15の最大公約数の3
共通の文字は、a
なので、くくりだすと、
3a+15ab
=3×a(1+5×b)
=3a(1+5b)
となります。
(2)因数分解する
因数分解するとき、公式が使えるか判断するためにまず注目するのは、項数。
項数が2項のとき、頭に思い浮かべる因数分解の公式は
a²-b² =(a+b)(a-b)
項数が3項のとき、頭に思い浮かべる因数分解の公式は
a²+2ab+b²=(a+b)²
a²-2ab+b²=(a-b)²
x²+( a+b)x+ab=(x+a)(x+b)
x²+( a-b)x-ab=(x+a)(x-b)
x²-( a+b)x+ab=(x+a)(x+b)
acx²+(ad+bc)x+bd =(ax+b)(cx+d)
いろいろあるので、順番に解説していきます。
(2-1)項数が2項の因数分解
②4 x² -25=
項数が2項のとき、頭に思い浮かべる因数分解の公式は
a²-b² =(a+b)(a-b)
でしたね。
この公式では、降べきの順に並べた時に
1項目がプラス(+)、2項目がマイナス(-)で、
それぞれ平方数(2乗した数)になる
ことがポイントです。
4 x²=(2x)²=2x × 2x
25=5²=5×5
よって、公式のa、bにはそれぞれ
a>>>2x
b>>>5
が対応します。
したがって、
4 x² -25=(2x+5)(2x-5)
(2-2)項数が3項の因数分解
項数が3項のとき、頭に思い浮かべる因数分解の公式はたくさんあります。
しかし、ここで、選別します。
降べきの順に並べた時に
1項目と3項目がプラス(+)で、それぞれ平方数(2乗した数)になる
ものと、ならないものです。
平方数になるものは、公式
a²+2ab+b²=(a+b)²
a²-2ab+b²=(a-b)²
の適用を検討します。
(2-2-1)項数が3項で、3項目が平方数の因数分解
③x²+ 6x+9=
1項目は、x²=x × x
3項目は、9=3²=3×3
よって、公式のa、bにはそれぞれ
a>>>x
b>>>3
が対応します。
ここで、2ab=2×x×3=6x
となり、第2項と一致しています。
2項目がプラス(+)なので、
x²+ 6x+9=(x+3)²
④x²-10x+25=
1項目は、x²=x × x
3項目は、25=5²=5×5
よって、公式のa、bにはそれぞれ
a>>>x
b>>>5
が対応します。
ここで、2ab=2×x×5=10x
となり、第2項と一致しています。
2項目がマイナス(-)なので、
x²-10x+25=(x-5)²
⑤4x²-12x+9=
1項目は、4x²=(2x)²=2x × 2x
3項目は、9=3²=3×3
よって、公式のa、bにはそれぞれ
a>>>2x
b>>>3
が対応します。
ここで、2ab=2×2x×3=12x
となり、第2項と一致しています。
2項目がマイナス(-)なので、
4x²-12x+9=(2x-3)²
(2-2-2)項数が3項で、3項目が平方数でない場合、
または1項目や3項目がマイナス(-)の場合の因数分解
⑥x²+5x+6=
1項目は、x²=x × x
3項目は、6=2×3
なので、3項目が平方数でない。
よって、公式
x²+( a+b)x+ab=(x+a)(x+b)
の使用を検討します。
掛けて(×)6
足して(+)5になる組み合わせは、
2×3=6
2+3=5
2項目の符号がプラス(+)なので
x²+5x+6=(x+2)(x+3)
⑦x²+3x-10=
1項目は、x²=x × x
3項目は、-10
なので、3項目がプラス(+)でない。
よって、公式
x²+( a-b)x-ab=(x+a)(x-b)
の使用を検討します。
掛けて(×)-10
足して(+)3になる組み合わせは、
5×(-2)=-10
5+(-2)=3
x²+3x-10=(x+5)(x-2)
⑧2x²-10x+8=
これは、、、共通項のくくりだしと因数分解をミックスした発展問題です。
まずは、どの項も2でわりきれるので、共通項2をくくります。
2x²-10x+8=2(x²-5x+4)
さて、x²-5x+4を因数分解しましょう。
1項目は、x²=x × x
3項目は、4=2²=2×2
1項目と3項目がそれぞれプラスで平方数。
これなら、a²-2ab+b²=(a-b)²の公式が使えるかと思いきや、
2項目が奇数。
残念。
他の公式を当たりましょう。
公式
x²-( a+b)x+ab=(x-a)(x-b)
の使用を検討します。
掛けて(×)4
足して(+)-5になる組み合わせは、
(-4)×(-1)=4
(-4)+(-1)=-5
2x²-10x+8
=2(x²-5x+4)
=2(x-4)(x-1)
4.終わりに
因数分解は、トライ&エラーの繰り返しが勝負です。
粘り強く問題に取り組みましょう。