「たった一つの方法」は本当にひとつか?

記事
ライフスタイル
よくSNSやネットの記事などで「たった一つのこの方法で〇〇できる!」「私がやったのはコレだけ!」「これさえあれば○○になる!」というフレーズを見かけますが、これ本当にそうでしょうか?
 いわゆるマーケティング戦略の一つの売れるワードかなと思いますが、人間どうしても楽な方に行きたがる生き物なので、「コレだけ」「これさえあれば」「たった一つの方法」等という謳い文句についつい手を伸ばしがちです。
でも、本当はこんな楽な方法ややり方で美味しい思いができることなんて一つもありません。「これですぐにお金儲けができる」とか、「○○しただけで年商7桁!」というのは結局のところ詐欺です。
 ただ、詐欺師のすごいところは、そういう騙し方を一生懸命勉強しているので、だから私たちは騙されてしまうのです。本当は詐欺師もそれくらい騙し方の勉強ができるなら、他の商売などに昇華してやれば良いのにと思うのですが、詐欺師たちはとにかく手っ取り早くお金を手に入れたい訳ですから、真っ当な商売をするための時間や手間をかけてはいられないのですね。ですから、騙して早くお金を手に入れる方法や手段を選ぶのでしょう。
 しかし、その騙したお金で何をしたいのかも疑問ですが、実際には何に使われているのか定かではありませんが、だいたいは借金の返済などでしょうか。
 さて、ここでは「たった一つの方法は本当に一つか?」というタイトルで書き進めてきましたが、個人的には何かを成し遂げるためには、方法がたった一つでは成し遂げることは無理であるという結論に至ります。
 世間でいういわゆる成功者というのは、成功の裏で地道な苦労と努力を重ねているものです。ただ、その姿が見えない、あるいは表に出ないというだけで。
 キングオブポップと言われたマイケルジャクソンは、コンサート前には床に大量の汗が水たまりのようになるほど、ダンスの練習を重ねていたと聞きますし、マイケルだけでなく、名声を得られたアーティストは誰もが陰でそのような努力をしていることでしょう。
 歌手の安室奈美恵さんは、ヒールの高いブーツを履いてコンサート会場の右から左まで走りながら歌ったり、さらに激しいダンスをしながら歌っているのに、2時間ノードリンクで歌い踊り続けるというパフォーマンスを私たちに見せてくれました。その細くて華奢なお体のどこからそんなパワーが出てくるのでしょうか。本当に彼女の努力としか言いようがないように思います。
 先般パリ五輪が開催されましたが、オリンピアンも最初から万能ではなかったはずです。やはり人並み以上の練習を重ねてこその結果がメダリストだったということでしょう。
 どんな偉業者も必ず様々な方法を試して、最終的には成功したというプロセスをたどっています。ですから、苦労なしに「たった一つの方法」ですぐに上手くいくことなどないのです。
 「これさえあれば大丈夫!」「ここに入ればすぐに儲かる!」「これだけやれば簡単に儲かる!」「コレだけでOK!」「すぐに結果が出るたった一つの方法!」等というセールス文句にはくれぐれも騙されないように気を付けましょう。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す