「精神科の本や記事は難しくてわけがわからない」
ほとんどの方はこのように思うのではないでしょうか。
ココカラブログでの記事では、細かい例外的事項には触れずに、基本的なことを非常に簡潔にわかりやすく書くことを心がけています。
専門用語の羅列や長すぎる専門書のような記載は正直読み切れる気がしないという方は是非お読み下さい!
今回は【迂遠】についてお話したいと思います。
迂遠とは認知症や不安症でよくみられる思考の障害の一つで、言いたいことにたどり着きはするものの、とにかく話が長くなる症状のことです。
症状
つまり簡潔に言うと、回りくどい話し方ということです。以前説明した観念奔逸も話が長くなる傾向がありますが、迂遠が違うのは最終的に言いたいことにたどり着く点です。
疫学
これは精神的なご病気を患っている方に限らず、一般の人にもみられることがあります。
一般的には認知症をはじめ、脳の器質性疾患(脳そのものにダメージがある疾患)でよくみられます。
正常人でも、特にご高齢の方や不安感が強い人(不安症気味の方)ではみられることがあります。
会話例
通常であれば、
(明日空いてる?)
→「子供の試合があるから無理なんだ。」
といえばいいところを、迂遠の方は次のような風に返します。
(明日空いてる?)
→「私は学生時代水泳部に入ってて、子供と一緒に泳ぐのが昔から好きだったんだよね。あの子は昔の私より水泳の才能があってね、今新しい学校で水泳部に入ったばかりなのに、水泳の選手に選ばれたんだ。明日はその試合があって、親も見に行っていいものだったから、絶対見に行きたいと思ってね。だから明日は空いてないんだ。」
本人の思いは?
本人に悪気は全くないのが特徴です。しかし周りで聞いている人にとっては、何を話しているのかわかりづらく、仕事やプライベートでもなかなか一緒に過ごすのは避けてしまう方が多いです。
ご本人の不安感や認知の問題から起こってくるものだといわれており、カウンセリングサービスを利用したり、精神科の先生に一度相談するなどしてみるといいですね!
最後に
いかがでしたでしょうか。
迂遠について正しくご理解できましたか?
次回は同じ思考の障害の一つである保続と滞続言語について詳しく説明していきますね。
ありがとうございました。