場所の記憶

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以前に見た動画で気になるものがありました。都内のあるラブホテルの部屋に若い女性が入ると急に頭が割れるように痛くなるというのです。この話を紹介したあるユーチューバーはそのラブホテルが昔バラバラ殺人事件があった近くであることから、何か関連性があるのではないかと考察したのですが、私は違うと思います。理由はまずその事件の被害者が男性であることです。未解決事件だからどこで加害者が殺害したかは不明ですが、ラブホテルが現場でないのは明らかです。ここで殺害するのはリスクと手間でしかありません。監視カメラがあり従業員もいるところで殺害したとは思えないのです。そこからどこかへと被害者のご遺体をばれずに運ぶのは至難の業でしょう。おそらく以前この部屋で痴情のもつれがあり、男性が女性の頭を灰皿か何かの鈍器で殴打する事件があったに違いなく、バラバラ殺人事件とは全く無関係だと思います。これを場所の記憶と呼んでいます。あくまで私の仮説ですが、怪談や不思議な話は案外これで説明できるものが多いのです。例えばある廃屋に肝試しに行った3人の若者がいました。入るとそこにはパジャマ姿の老人がピンクの電話機で電話しており、その後ろ姿を見た3人は驚き、一斉に逃げ帰りました。車に戻った彼らが再度廃屋に入るとそこには誰もおらずピンクの電話機もなかったのですが、よく見るとそこには電話機が置いてあったような形跡がありました。これも場所の記憶にアクセスできたから、彼らはまだ老人が生きていた時代に行けたのでしょう。しかし2回目はそこにアクセスしていないので、廃屋に入っただけです。違いは場所の記憶にアクセスできたかどうかだけです。他にはお寿司の宅配で似たような話があります。どうみても廃屋にしか見えないようなぼろ家におばあさんが住んでいてお寿司を持っていくと対応はしてくれるもののくしゃくしゃの5千円札を渡され、声だけしか聴いていません。後日に空の容器を回収しに行くとそこは廃屋になっており、玄関を開けてみるとそこには何年も降り積もったかのようなほこりの下に空の容器と釣り銭とおいしかったのでまた注文しますという書き置きがあり、その日付けが1年半も前でした。これもさっきの話と同じです。1回目にまだおばあさんが生きていた時代にアクセスできただけです。2回目はアクセスできなかっただけです。他には丑の刻参りの発祥といわれる神社に肝試しに行くと今ではなく、丑の刻参りが始まった頃の神社に行くことができ、その後社長になったその人が部下の若い人たちに話すと彼らも行くことができたという話があるので、再現性がある話がある以上、必ずしも1回限りというわけでもないようで、実に興味深い話です。
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