「キミの代わりはいくらでもいる」は正しい? ― 組織づくりの本質を人事のプロが語る

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ビジネス・マーケティング

こんにちは。人事歴20年、元人事部長のMSです。
現在は組織全体の統括をしながら、企業の人事制度や人材育成の支援を行っています。

今回は、少し耳が痛いかもしれないテーマ ―
「キミの代わりはいくらでもいる」 ― についてお話しします。

■ この言葉は“冷たい”けれど、組織としては正しい


「キミの代わりなんかいくらでもいる!」
いまどき、こんな言葉をそのまま言う人は少ないでしょう。
しかし、組織運営の観点から見れば、これはある意味で正しい考え方です。

なぜなら、「この人にしかできない仕事」がある状態は、
組織として非常に危険だからです。

もちろん、創業社長や天才的な技術者など、代えがたい存在もいます。
ですが、一般の社員が「自分にしかできない」と思う仕事がある場合、
それは組織づくりとして失敗しているサインでもあります。

■ 「誰でもできる仕事」にするのが強い組織の条件


組織はチームで動くものです。
個人がどれだけ優秀でも、仕組みで成果を出すことが求められます。

もし「Aさんしかできない仕事」があるなら、
Aさんが退職したとたんにその業務は止まります。
それでは、組織としての持続性がありません。

理想的なのは、誰が担当しても80%以上の成果が出せる状態。
そのためにはマニュアル整備、引き継ぎ体制、バックアップが不可欠です。
これが“強い組織”をつくる土台になります。

■ 異動や退職は“前提条件”である


意外と多いのが、
「この人は代えがたいから、定年後もお願いできませんか?」という話。

しかし、定年は入社時点でわかっている事実です。
それにもかかわらず、属人的な業務を抱え続けるのは、
管理職の怠慢といっても過言ではありません。

もし、その人が突然病気や事故に遭ったら?
組織が止まるような体制は、あってはならないのです。
どんな状況でも事業を継続できる仕組みを作ることが、人事とマネジメントの使命です。

■ 仕事は“芸術”ではない ― 継続こそ最大の価値


「この人にしかできない仕事」というのは、芸術の世界では成立します。
たとえば音楽家や画家。彼らが亡くなれば、その作品は二度と生まれません。

でも、企業組織の仕事は芸術ではありません。
目的は「個人の表現」ではなく、「組織の継続と成長」です。

もちろん、創業者やリーダーのカリスマ性が
組織を牽引することはあります。
しかし、それがあまりに強すぎると、
**“その人がいなくなった瞬間に崩壊する会社”**になります。

だからこそ、
「代わりはいくらでもいる」状態こそ、
正しく設計された組織の証なのです。

(とはいえ、実際に口に出して言うとパワハラ扱いされるので注意!笑)

■ 組織・人事のご相談、承ります


私はこれまで20年以上、人事・採用・組織改革に携わってきました。
もしあなたの会社やチームで、

属人的な業務が多い

引き継ぎが上手くいかない

組織が人に依存してしまっている

といった課題があれば、一度ご相談ください。
ココナラで、人事や組織運営に関するアドバイスを行っています。
あなたの組織が“強く、続く”仕組みを一緒に考えましょう。

💬 まとめ

「代わりがいる」状態は、冷たく聞こえても組織としては健全

誰がやっても一定の成果を出せる仕組みづくりが重要

組織の目的は“継続”であり、“個人の表現”ではない

組織は人で成り立っていますが、
「人に依存しすぎないこと」が、最も人を大切にする組織を作る第一歩です。

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