こんにちは、
加熱用のチーズはそのまま食べて大丈夫ですか?と学生さんに質問されました。「加熱用」に潜むリスクはまだ知られてきたばかりなので知らない人も多いようです。
みなさんはスーパーでチーズを買うとき、パッケージを隅々までチェックしているでしょうか。
実は、カキに「加熱用」と「生食用」があるように、チーズにも「加熱用」のものがあるんです。
「どうせ同じチーズでしょ?」と油断してそのまま食べると、リステリア菌による食中毒を引き起こす危険性があります。
冷蔵庫の中でも増殖する「リステリア菌の恐怖」とも言われます。
リステリア菌は、土壌や河川、家畜など、私たちの周りのいたる所に存在して低温に強く0℃〜45℃という広い温度域で生育でき、冷蔵庫の中でゆっくり増殖できます。また塩分に強いく塩分濃度11%の過酷な環境でも生き残ります。
環境に定着しやすいこともあり食品工場の製造ラインなどに居座り、長期間にわたって製品を汚染することもあります。
実際、日本でも2001年に「ナチュラルチーズ」を原因とした食中毒事件が報告されています。他の食中毒と比べてとても低い発生頻度ですが海外でも比較的多くの食中毒が発生していて妊婦や高齢者では死亡例もあるので心配な細菌になります。
私からのアドバイスとしてはパッケージの「加熱用」は絶対守って!というところです。「ピザ用チーズ」や「とろけるタイプ」などの多くは、加熱して殺菌することをを前提として販売されています。60℃以上1分くらいで死滅します。
「生食用または無記名」はというとリステリア菌が存在していないかチェック、もしくは加熱処理してから加工を行ってから出荷をしたものになります。
生食用はチェック済み
加熱用はチェックなし
と覚えておくのがよいと思います。
リステリア菌の存在をチェックするには特殊な培地で数日培養しコロニー(集落)を確認する必要があります。時間と費用が掛かりますので加熱して食べることが想定される製品にはあえて「加熱して食べれば大丈夫だよ」として費用を抑えている感じです(メーカーによっても違いあり)。
チーズを食べるときはパッケージの表示をしっかり確認してからいただきましょう。「加熱用」と書かれたチーズは、芯までアツアツに加熱して美味しく安全に楽しんでください!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
リステリア菌の確認方法など実験的な内容も解説させていただいています。