一般的に、ダイエットを始めるときに思い浮かぶのはランニングだと思います。
この記事ではランニングよりもウォーキングのほうが脂肪燃焼には効果的である理由をまとめてありますので、参考になさってみてください。
ランニングやウォーキングは有酸素運動と呼ばれる
有酸素運動とは、酸素を必要としている運動のことを指し、
脂肪をエネルギーとして活動するので、脂肪燃焼に効果的です。
反対に、100m走や筋トレなどの短時間で強い力を発揮する、
運動強度の高い運動は無酸素運動と呼ばれます。
無酸素運動は酸素供給がうまくいかない状況下での運動なので、
体内では脂肪をエネルギーとせずに、エネルギー供給効率の良い糖質を使って
活動します。
ウォーキングがダイエットに良い理由は、運動強度の低さにあります。
脂肪を燃焼するためには、酸素を取り込みながらできる運動強度である必要があります。
脂肪は、燃焼されて使われ、最終的には「二酸化炭素」と「水分」になって排出されます。
分解された脂肪はどうなる?
脂肪は分解されると、8割が「二酸化炭素 」残りの2割が「水分」となって排出されます。
上記の割合を見てわかるように、脂肪は「二酸化炭素」となって排出されることで体内から消えていきます。
つまり、「二酸化炭素」を大量に消費する運動(有酸素運動)が、脂肪を消費するということになるのです。
ここで疑問になるのが、ランニングやマラソンの方が酸素を大量に消費するのでは?と普通なら考えます。
確かにランニングやマラソンは、呼吸をする時の肺活量が大きいです。
ですが、スピードが速いとすぐに息があがってしまい、呼吸効率も悪くなり、運動が続かなくなってしまう要因のひとつにもなります。
(1キロの距離を、10分かけて走るのと、20分かけてウォーキングするのでは、消費カロリーは同じなのです)
ランニングなどの速さが求められる運動は、無酸素運動に近い運動強度になるので、【脂肪】よりも【糖質】が体のエネルギー源として使われやすい性質となっています。
運動によって消費される脂肪と糖質の割合
ウォーキング 脂肪6割 : 糖質4割
ジョギング 脂肪5割 : 糖質5割
ランニング 脂肪4割 : 糖質6割
上の割合を見てわかるように、脂肪燃焼にはウォーキングが効果的です。
正しいウォーキングの仕方
ウォーキングの基本は、大きく分けてこの3つを意識してやってみましょう。
①背筋を伸ばして前を見る
②腕を90°に曲げて大きく振る
③かかとから着地するように、歩幅を大きくして歩く
以上の事を意識するだけで、キレイなウォーキングができるようになります。
運動初心者が無理してランニングなどを始めると、運動不足&脂肪増加分の体重が足腰に負担となり、腰痛・ひざ痛の元になります。
ケガ予防のためにも、ウォーキングから始めることをおすすめします。
ウォーキングを開始して20分後から、脂肪は燃焼する
脂肪がエネルギーとして使われるまでには20分かかると言われています。
その理由は、人間が運動を始めると、まず初めに体内の糖質がエネルギーとして使用されます。
運動を続けているうちに、体内の糖質が無くなり、次のエネルギーとして脂肪が使用されます。
だいたい20分後くらい経つと、体内の糖質エネルギーが消費されつくしてくるので、このあたりから脂肪の燃焼率が急速に増えてきます。
デメリットとして、運動のやりすぎはいけません。
約1時間以上のウォーキング運動を行うと、「コルチゾール」というストレスホルモンが体内で増えてしまい、脂肪燃焼効率の低下を招いてしまいます。
ダイエットプロが実行している、最も効率の良い脂肪燃焼法
山道やハイキングコースを1時間ほどウォーキングをすることです。
坂などの勾配がある道は、ウォーキングとの相性がとても良いです。
坂などの斜面を利用することで、体にちょうどよい負荷がかかり、
カロリーの消費を稼ぎやすくなります。
(※がんばりすぎて、無酸素運動にならないように心がけましょう。)
ウォーキングは週に3~4日ぐらいの頻度が望ましく、誰かと一緒に取り組みやすいのも魅力です。
ぜひ日頃のダイエットに取り入れてみてくださいね。