【投歯プロジェクト】歯の健康に投資すること

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 📍8020運動の次なるメッセージ「投歯」

8020運動。この言葉を聞いただけで、なんとなく概念を説明できる人が多いのではないでしょうか?
1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。(日本歯科医師会ホームページより)
8020運動が一般に広く知られるようになった功績は大きいと感じます。地域イベントに歯科検診と、8020運動をあちこちで聞いたり見たりする機会が多かったからこそ、ここまで8020運動が知られるようになりました。

そして2024年、「投歯」というキーワードが誕生しました。

健康を健口、人材を人財と言い換えるのと同じように「投資」と「投歯」をかけたものであることはきっと想像できることでしょう。

実際の趣旨としても、将来の健康的な生活の実現を見込んで、日々のセルフケアと定期的な歯科のチェックを受け、口腔の健康維持に努める、そんな意味がこめられています。

私もこれからコンテンツ制作の機会があれば「投歯」を積極的に使っていきたいなと思いました。長くライフワークにしてきた生活習慣病対策と大いに関係がありますし、自分自身もこれから気をつけていかなくてはなりません。

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📍 口腔ケアは当たり前になっている?

毎日の歯磨きは当たり前に行われているでしょうか?どんな家庭でもしっかり口腔ケアがされているかと言われると、そうとは言いきれません。

小さな頃から継続的に教えてもらっていると、歯に対する意識はずいぶん変わります。逆に放置されていると、「放っておくことが正解」と考えがちです。

極端な例かもしれませんが、虐待家庭においては明らかな歯の問題が生じていることがあります。

それから、定期検診に関して、市民を対象とした次の調査はとても参考になります。年齢別の結果が、実に興味深いです。

歯の定期チェックを受けている人の割合
定期的にチェックを受けている人:全体の48.6%
定期的にチェックを受けていない人:全体の51.4%

日本歯科医師会2024年「歯科医療に関する一般生活者調査」より

投歯プロジェクトにより、定期チェックを受けている人の割合が上がることが期待されます。

問題が起きてから歯科に行くより、問題が起きる前からメンテナンスしておくほうが明らかにコストがかかりません。

健康に気をつけるようになってきた40〜50代の、小さな悩みに対して情報提供する働きかけも大切ではないかなと考えます。世間のマーケティング広告に踊らされることなく、正しい知識を習得してもらうことも大切なことです。

📍 とはいえ歯に興味を持つのはやっぱり痛いとき

自分自身のことを思い出してみると、歯に興味を持つのは虫歯の痛み、治療の痛みを感じた時でした。口の中どころか頭まで痛くなってくるのだから辛いですね。

昨年、奥歯の神経をギリギリまで削った治療で、1ヶ月ほど辛い思いをしました。あの時ほど痛み止めの薬に感謝したことはありません。

「こんなに痛むぐらいならもっと頑張っておけばよかった」と思う時こそ、予防に意識が向くタイミングです。

📍 残念ながら歯は消耗品

歯磨きやフロスで努力していても、虫歯や歯周病になる時にはなります。普段の口腔ケアや歯科検診は「いかに病気になる時期を遅らせるか」につながります。

ただ、痛みがなければ口腔ケアの大切さをまた忘れてしまうのが人間。困ったものです。

📍 歯のメンテを忘れないために

歯のメンテナンスを続けるためには、繰り返し周りから言ってもらうことが効果的ではないでしょうか。学校でも職場でも定期的なキャンペーンがああると良さそうです。

ネットでもテレビでもラジオでも。メディアから繰り返し聞こえてくると
いやでも目や耳から学習します。電車の広告でも良いですね。CMのようにメロディーが付いたら、子どもたちは一斉に歌い出すかもしれません。

健康な歯の維持が、将来のQOLに影響することは間違いありません。投歯はまさに未来の自分への投資といえます。

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