口腔連携強化加算の同意書をどう作るか問題

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コラム
2024年度の介護報酬改定で「口腔連携強化加算」が新たに加わりました。これは、利用者さんの口腔ケアに重点を置いた取り組みが、より評価されることを意味しています。

利用者さんやそのご家族が口腔ケアについて理解し、積極的に訪問歯科と連携できるようになれば、より適切な口腔管理につながるものと考えられます。

📝 口腔ケアを強化することになった経緯

高齢化が進む中、高齢者のフレイル対策が強化されています。したがって、フレイルと口腔ケアはますます重要になっています。

ただ、一般的にはお口の健康が全身の健康に直結することはまだあまり知られていないようです。例えば、歯周病と糖尿病との関連はエビデンスが高いものとして知られています。

お口の健康が崩れると、栄養面での問題が生じ、要介護状態につながりやすくなります。

また、高齢者の中でも要介護や要支援の認定を受けた方々は、口腔の自己管理が難しくなることが多く、歯周病や口内炎などの問題が生じやすくなっていることは明らかです。

理由の一つには、口の中や義歯を自分できれいに保つことが難しくなることが挙げられます。お口のトラブルの内容は、むせやすくなるとか、声が出づらくなるなど多岐に渡り、「年のせい」との思い込みから対策が遅れることもあります。

このようなことから、介護事業所・ケアマネ・歯科で連携を強化し、口腔管理の質向上を図ることになりました(と私は理解しました)。

🧑‍💻 同意書の内容を考えた!

このたびの口腔連携強化加算の新設に伴い、利用者さん向けの同意書を整備する必要性が出てきました!!

厚生労働省から同意書の様式が案内されるとありがたいですが、6月から加算を始めたい場合は加算申請に備えてゴールデンウィーク前には準備しておきたいものです。

そこで今回、口腔連携強化に関する同意書に含まれる内容についてわかりやすい言葉で整理してみました!!(どちらかというと事業所スタッフによる説明事項になりました。)

同意を得ることになった経緯:介護事業所が、口腔の健康状態の評価の方法や在宅で受けられる歯科医療等について、歯科医療機関との相談体制を作ることになりました。利用者さんのお口の健康を保つために、歯科専門職による適切なケアの実施につなげることが目的です。
つきましては、事業所のスタッフが利用者さんのお口の健康状態の評価を行います。継続的にお口の健康状態を評価することにより、 利用者のお口の健康状態の向上に努めます。
歯科医療機関や介護支援専門員(ケアマネ)に対して、利用者さんのお口の状態に関する情報を提供いたします。
歯科医師等による口腔内等の確認の必要性が高いと判断された場合:歯科医師が介護事業所やケアマネさん等に利用者さんの状況を確認し、歯科診療の必要性等について検討することになります。
何か気になることや相談事項があれば対応します。利用者さんの事情に応じて同意を撤回することができます。
上記について同意を得ることは、利用者自身がケアを受けるかどうか決める上でも大切なことになります。口腔連携強化加算を機に口腔管理が少しずつ進めば、高齢者のお口の健康状態の底上げになり、新たな疾病や低栄養の対策につながるでしょう。



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