看護学生さん必見☆実習の心得

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実習シーズンが始まり、わが病院にもここから年末までみっちり実習生が来ます。

学生の頃は本当に実習が嫌で(笑)、というのも、緊張しすぎて失敗したり記録が終わらなくて毎日2時間くらいしか眠れなかったり。
指導者が怖すぎて泣いたり(苦笑)。
患者さんとコミュニケーションをとるのはとても興味深く勉強になる時間であった一方で、やっぱり「実習=つらい」だったように思います。

そんな私も病院で働いてはや7年。
毎年実習指導者もやるようになって、なんとなくわかってきたこともたくさんありました。
実習を控えて緊張している学生さんの目にとまり、素敵な看護職がたくさん増えますように・・・と願って、この記事を書くことにしました。

看護学実習の心得その1

まずはその領域のことを勉強する。

わからなくてもいいんです。実際、教科書上で見たことと現場がまったく違う。。。なんてのはよくある話。
まずは基礎や、一般的にその病棟にいる患者さんはどんな人なのか勉強していきましょう。
血圧測定、シーツ交換、清拭や洗髪などの基礎看護技術の振り返りと実技の練習も忘れずに!

看護学実習心得その2

とりあえず大きな声であいさつする。

自信がない、注目してほしくない、質問されたらどうしよう・・・と思うと、自然と目線は下に、声は小さくなるのが人間です。
ここは意識してしっかり病棟を見渡して大きな声で元気よくあいさつしてください。
朝イチで気持ちよく挨拶してくれる学生さんはとても好印象です。
そうそう。挨拶しても無視!な病棟もあります。
それでもめげずに挨拶しましょう。そういう病棟ほど、挨拶しないと「今回の学生、挨拶もしない」って、自分たちのこと棚にあげて文句言いますので要注意です。

看護実習心得その3
わからないときはごまかしたり知っているふりをしない。

指導者に質問されてわからないときもあります。学生なんだから当たり前です。
その領域で長く働いてきて毎日現場を見ている看護師はそりゃあわかっているのも当たり前です。
わからないことは悪いことではありません。
途中まではわかるな・・と思うなら、「ここまでは勉強してきて、こうだと考えるけれど、その先のここからは勉強不足でわかりません」と述べましょう。
まったく何もわからないのと、途中までわかっているのとでは指導が違ってきます。
まったくわからないことを聞かれたら、仕方ないので潔く「勉強不足でわからないので、このあと調べます。」とか「明日までに勉強してきます」と答えましょう。
ほかの学生にも時間を使ってあげたいし、患者さんのところにも行きたい。長時間の沈黙は指導者も困ってしまいます。きつめの人だと、時間の無駄と思われてしまいかねません。考えてもわからないことは仕方がないので、はっきりと答えてしまいましょう。
それで怒られても気にすることありません。自分が知っていることは当然学生もわかると思っている指導者に問題があります。
(ただし、かなり基礎的な部分、血圧の正常値とか熱の正常値とか、そういった部分を「勉強していません」だと、実習前この子は何してたんだ?と思われます。採血データやバイタルサインなど正常異常が数字としてわかるものは、すべてがしっかり頭に入っていなくてもいいのでノートに書くなりして持って歩きましょうね。)
頭に入っていないけどノート見たらわかるな・・ってときは、「勉強してきたものを確認しても良いですか?」と一言伝えて、カンペを見ましょう。
だめですという指導者は、気にすることありません。指導者にテストされているわけじゃないのでね。

看護実習心得その4

最低限の記録を頑張ってやって、寝る時間もきちんと確保する。

寝不足は本当におすすめしません。
働いていてもそうですが、頭が働かずミスが増えます。実習中は緊張する場面も多いので、そこに寝不足が重なると体調が悪くなってしまうことも。
自分の限界を超える前に、しっかり寝てください。
毎日寝てしまって記録ができていない・・・は困りますので、提出期限のあるものはきちんと期限を守って。次の日の自分が困らない程度のものは完成させて、注意力が低下しない程度には睡眠をとってくださいね。

看護実習心得その5

この実習指導者と一生一緒に仕事しなければならないわけではない。

私が一番、心を救われていた考え方です。これ、賛否両論あるかもしれないのであまり大きな声で言うのもどうかと思う一方で、本当につらいときにはこう思うのがおすすめです。
究極の考え方かもしれませんが、実習指導者がドギツイ・・・ってこと、結構あると思うんです。
実際私も理由なく実習指導者に「もう帰れ明日も来るな」と言われたことがありました。(病棟ではなく訪問看護の実習でした。)
当時は学生の身だったし、働き出してからついた気の強さも1ミリもなく自分に自信もなく、「何もしてないけど何かしたっぽい。。。」みたいな感じで、ただただわけもわからず謝罪して泣きながら帰宅した覚えがあります。
今どう思い返してみても、なぜあの時あのババア、、おっと失礼、実習指導者さんが急にブチ切れだしたのかまったくわかりません。
帰れと言われた後、ご本人は不在になったので副所長さんやほかのスタッフの方に号泣しながら謝罪(といっても何が悪いのかわからないので本当にただ謎に頭下げているだけだった)しましたが、かなーーーーーり気の毒そうな目でほかのスタッフさんには見られましたので、多分気に入らない学生が来ると理不尽なこと言ってイジワルする、ただのイジワルババア、、だったんだと思います。
幸い教員はわかってくれたので単位にも響きませんでしたが、残念ながらそういう「人としてどうなの?」って人がいるのも事実です。
(多分働き出してからも、人としてどうなの?なんで看護師になった?みたいな人は一定数います。)
学生を意味もなく嫌うような指導者がいるのも事実です。(年配に多い印象です。)
「内部事情が知れたわ~ここには絶対就職しないでおこう。実習期間〇週間の付き合い。」って、思っておけばOKです。
これが態度に出ないようにだけ気を付けること、最低限学生として勉強すべきことはすること、報告連絡相談は怠らないこと。ここだけ守りましょう。
無視されても聞いてなさそうでも報告は必ずするようにしましょう。返事すらしない指導者に限って「学生報告もしてこない」って文句言うので注意です。

これから実習で不安な気持ちでいる看護学生さんにとって、少しでも頑張ろうと思ってもらえたらうれしいです。


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