"表現"で生計を立てる──このシンプルな願いの実践ヒント集【第1回】〜起業家・クリエイター・アーティストへ

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◆ 本シリーズについて
本シリーズ[全6回]は、様々なジャンルのアーティストやクリエイター、ひとり起業家、社会起業家、そして既にフリーランスとして活動している方など──「自身の表現や作品、あるいは業務で生計を立てたい」と願う方々に向けて、実践的なヒントをお届けする連載です。

自分の“表現”で生きるということ
そんなシンプルで強い願いを、どこかで抱いたことはありませんか?

さまざまなアーティストやクリエイターが自然と抱く思いでしょう。

でも現実には、個人の作品だけで生計を立ててゆくというのは、想像以上にハードルが高いものです。

いわゆる、それが「副業」であったり、何らか団体に所属しサラリーを貰いながら続けるならまだしも、個人の作品だけで生計を立て、本業として続けていくには、作品そのものはもちろんですが、届け方、交渉、契約、継続性……あらゆる現実との折り合いも必要になります。

私は、かつて音楽プロダクションでエンタテインメント施設の企画・運営に携わりながら、アーティストやクリエイターのマネジメントを行ってきました。

現在は「文化と経済が交差する現場」で、音楽、映像、デザイン、美術、身体表現、文学、デジタルなど、多様な表現ジャンルに関わる人たちと日々仕事をしています。

そうした中で見えているのは、「表現で食べていく」ことの現実的な構造──
作品がどうやって仕事になり、どこで受注され、どう契約され、どこでお金が生まれるのかという、舞台裏の仕組みです。

そして、もう一つの側面として見えるのは、「アーティストやクリエイターがどのように現実と向き合っているか、どのように自身の考えを捉えているか」ということです。

そして改めて感じるのは、“自分の作品一本で生きていく”ということは、本当に簡単なことではない、という事実です。

──ところで、「アーティスト」と「クリエイター」の違いって何でしょう?

これを定義するのは簡単ではありません。

そもそも、この分類や、"レッテル貼り"にあまり意味があるとは思いませんが、このマガジン連載のテーマにおいて関係してくるので後述します。

文化と経済のあわいの現場で実務的な仕事をしている私は、その分類と違いについていくつかの視点を持っています。そして、それぞれの生計の立て方にどのように繋がっているのかを見てきました。

アーティストとクリエイターの2つを、私なりに整理するときに、次のような視点で観察しています。

何に心が動いているのか

どんな気持ちや状態で制作しているのか

どうやって人に届けようとしているのか

これらは、アーティストとクリエイター自身が、「自分自身の立ち位置」をどのように考えているか、ということと関係しています。それは、作品を世に出すため、生計を立ててゆくためのストーリーを考える際の「戦術」や「戦略」の軸にもなってきます。

もちろん、その"考え方や立ち位置"もいろいろと変わるのが普通ですので、何でもかんでも整理すれば、生計を立てることができる、という単純な話ではありません。

ですが、アーティストやクリエイター自身が、自分の心と頭の中で考えていることを都度整理することは、有効だと思っています。

いずれにせよ、アーティストやクリエイターの方々は、その整理のために、一度立ち止まってみることはとても大切だと思うのです。

ただ──

現在、若くて体力と情熱100%で突っ走っている人を、立ち止まらせることはしたくないので、もしこれを読んでいて、「止まる」という言葉に違和感がある人はこの先読まなくても良いですし、深く考える必要はありません。

その場合、自分を信じることが優先であり、目の前にある、「今」の時間を大切にすることに集中するべきです。また、ふとした瞬間に思い出したら読んでください。

話は戻ります。

ということで、今回は「アーティストやクリエイターがどうやって生きていくか、自分の立ち位置をどう知るか、今後どう進めていくか」というストーリーへとつながる、最初の“とっかかり”となる視点について、少し整理してみたいと思います。

あくまでも、最初の糸口だけですが、これから表現の道を探っていこうという若手の方々や、あるいは様々な人生の転機において、ふと、「何かを創ってみたい、表現してゆきたい」と思い立った人たちにおいては何かの気づきになれば嬉しい限りです。

──そして、ここまでの内容は、アーティストやクリエイターだけに当てはまることではありません。

それは、いわゆる「起業家」にとっても、共通することです。

ひとりで、または、複数人で起業しようとしている人や、起業したばかりの人、起業後の転機が訪れている人などなど。

起業の背景というのは、ポジティブな場合もあれば、ネガティブな場合もあると思いますし、芸術的な分野とは関連しない場合が多いかもしれません。

しかし、社会の中や他環境において培われたあなたの経験やスキル、センス、ひらめき、そして人間性が起業というビジネスの形で「表現」されるので、起業は自分を表現することです。そして、あなたが行う業務は、あなたの「作品」でもあります。あなたが持つ価値の表現方法が、文化的な表現なのか、経済的な表現なのかという違いがあるだけで、それぞれ、作品です。

──起業家もアーティストでありクリエイターです。

起業する人、起業している人は、そういった視点をもちながら、自身のビジネスモデルに取り組んでゆくべきかと思います。

これから「作品を届けていきたい」と思っている方に向けて、
ちょっとした“視点のヒント”をお届けできればと思っています。

よろしければ、また覗いてみてください。

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