上腕二頭筋長頭移行による肩の動的安定性の改善

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臼蓋の骨欠損(GBL)が15%以上だと、Bnkart修復術では肩胛上腕関節の異常な偏倚を制動することはできない。肩の外旋可動域制限や上腕骨頭の位置異常も生じる。手術後、27.4%が反復性となり、うち20歳未満は66.7%だった。アメリカンフットボールの選手の場合、100%反復性となった。

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臼蓋の骨欠損が10〜20%だと、肩胛上腕関節の前方偏倚を十分制動することができ、外旋可動域にも制限がない。

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上腕二頭筋長頭(LHB)を移行することで、前方に動的な制動障壁を構築する。
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術後概ね6か月で良好な成績が得られている。

Bankart法と比較すると、
・肩胛上腕関節の前方に動的なハンモックもしくはスリングを形成することができる
・十分な外旋角度が得られる
・臼蓋の骨欠損が10〜20%であれば、肩胛上腕関節の前方偏倚を十分制動できる
・関節唇損傷にも十分対応できる

Latarjet法との比較では、
・十分な外旋可動域が得られる
・関節唇損傷にも対応できる
・強固な固定具を用いることがなく、神経障害のリスクもない
・すべて関節鏡視下で可能であり、特殊な器具も必要ない


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