膝ACL損傷後の2次的関節症変化は手術だけでは抑制できない

記事
学び
膝ACL損傷は重篤な外傷です。
スクリーンショット 2021-10-25 21.49.58.png
スクリーンショット 2021-10-25 21.50.08.png
スクリーンショット 2021-10-25 21.50.16.png

・デンマークの女子ハンドボール選手のACL損傷では、内側もしくは外側の半月板損傷の合併は36%、内側-外側両側合併例は21%
・骨挫傷に伴う微小骨折は55%
スクリーンショット 2021-10-24 21.00.53.png

・ACL損傷後の女子サッカー選手の12年フォローでは関節症変化
 を50%程度に認めた
・男性のサッカー選手のACL損傷後14年フォローでは40%程度に
 関節症変化を認めた
・半月板切除術後の15〜20年フォローで、関節症変化は50%前後であった
スクリーンショット 2021-10-24 21.01.17.png

・ACL損傷後、長期的には処置の仕方によって関節症変化は抑制
 されているだろうか?
・100名のACL損傷後再建しないグループを15年フォローした。
 神経-筋の協調性を賦活するリハビリテーションを行った。
 関節症変化は16%に認め、半月板損傷を合併しないケースでは
 関節症変化を認めなかった。
スクリーンショット 2021-10-24 21.02.19.png

・手術だけでは関節症変化の進行を抑制することはできない。
スクリーンショット 2021-10-24 21.03.12.png

 関節症変化を抑制するためには運動療法が重要である。
・リハビリテーションを継続すること、低BMIを維持すること、健
 康を維持し、スリムであることが望ましい
スクリーンショット 2021-10-24 21.03.35.png

スクリーンショット 2021-10-24 21.04.17.png

*まとめ
・手術は、ACL損傷後の関節症変化の予防にはならない。
・半月板損傷を合併していると関節症変化を惹起しやすい。
 半月板の処置の仕方(できるだけ残す)で将来が決まる
・外傷後の膝の筋力低下は関節症変化に影響する
・OAもしくはOAの発症リスクのある人は、膝の痛みや関節裂隙の
 狭小化よりも、筋力低下や活動制限などの障害の方に問題がある
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す