2021年の上場企業の早期・希望退職者募集人数が10月31日までに72社、1万4505人に達した。
業種では、2年連続でアパレル・繊維製品(10社)が最多。
募集企業の直近本決算の当期利益をみると、6割(構成比61.1%)に該当する44社が赤字だった。アパレル関連は、各社の募集発表直近で10社すべてが赤字。サービス業のうち、観光4社はいずれも赤字。外食も実施した企業4社はすべて赤字だった。
だが、黒字企業による大規模な実施も散見され、募集人数1000人以上は5社と前年同期(2社)から3社上回った。
一方、募集人数1000人以上の5社では、観光のKNT-CTHDを除き、4社は黒字だった。
また、大規模募集を実施しながら、応募人数を開示しない企業もある。本田技研工業、パナソニック、近鉄グループHD(1000人未満)は募集・応募人数を開示資料で公表していない。