これからどうすんの?

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コラム
夕焼けの光が、少しずつやわらいでいく。

教室の中。
さっきまでの重さは、もうない。

でも、全部が解決したわけでもない。

その“途中”の空気。

凪は、三人を見る。

悠真。
蓮。
陽菜。

同じ場所に立っている。

それだけで、少しだけ安心する。

陽菜が、ふっと笑う。

「でさ」

軽く首をかしげる。

「これからどうすんの?」

さっきと同じ問い。

でも、今は少しだけ、やわらかい。

凪は、少しだけ考える。

答えは、まだない。

逃げないことだけは決めている。

「……普通に、過ごしたい」
ぽつりと。

でも、ちゃんとした声。

「みんなと」

その一言に、
三人の表情が少しだけ変わる。

驚き。

でも、否定ではない。

悠真が、ゆっくりうなずく。

「いいと思う」

短く。

でも、まっすぐに。

蓮も、少しだけ笑う。

「それが一番むずかしいけどね」

やわらかい声。

でも、本音。

凪も、少しだけ笑う。

「うん」

そのとき。

陽菜が、少しだけ前に出る。

「じゃあさ」

軽く手を叩く。

「ルール決めよ」

三人が、少し驚く。

陽菜は、にやっと笑う。

「重くならないやつね」

その言い方。

いつもの陽菜に戻りつつある。

さっきの本音を知っているから、違って見える。

「まず」

指を一本立てる。

「無理しない」

凪の胸が、少しだけ動く。

「二つ目、ちゃんと言う」

悠真が、少しだけ苦笑する。

「それ、俺に言ってる?」

陽菜が、笑う。

「全員に」

空気が、少しだけ軽くなる。

「三つ目」

少し間。

「逃げない」

その言葉で。

また、空気が少しだけ締まる。

でも、怖くはない。

さっきより、ちゃんと立てているから。

凪は、うなずく。

「……いいと思う」

自分の言葉で、
悠真も、ゆっくりうなずく。

「守る」

短く。

蓮も、少しだけ目を細める。

「それなら、やれる」

陽菜が、満足そうに笑う。

「よし、決まり」

その一言で、
四人の空気が、ひとつになる。

まだ、曖昧な関係。

でも、同じ方向を向いている。

凪は、ふと窓の外を見る。
夕焼けが、少しずつ夜に変わっていく。

終わりじゃない、ただの区切り。

そして、この四人の関係は、
“選ぶための時間”から
“育てていく時間”へと、変わっていく。


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