デザインを実物にするための知識

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デザイン・イラスト

◆プロのデザイナーにデザインを作ってもらったのに・・


実際に制作や施工の業者に入稿したら・・・
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・このデザインは校正不備が有るので使用出来ません
・このデザインでは制作コストが上がりますよ?
・デザイン自体を変えないと希望の印刷は出来ません

と言われてしまったり

・事前の見積もりより大きくコストが跳ね上がった
・文字やディティールが潰れたり、滲んだ仕上がりになった
・イメージと全く違う物が出来上がってきた 等、


「プロにデザインを依頼をしたはずなのに、」
どうしてこのような事が起きてしまうのでしょうか?

◆ 「そもそもデザインとして成立していない」ことが原因


【デザインが成立していない】とはどういうことかと言うと

デザインとは、
その内容がそのまま制作や施工の現場に回される図面/図案として作られています

つまり、絵では無く設計図や仕様書に近いものです。


例えば、
コットンやポリに印刷できないデザイン
刺繍として施工できないデザイン
インクジェットやシルクで印刷できないデザイン
それがどういう物かを知らないままデザインを作っても 絵 になってしまいます。

絵はデザインのように制作や施工でそのまま使用できません。

その為、
「デザインを入稿して下さい」
「修正後に入稿して下さい」
「制作できません。施工コストが跳ね上がります」
といった返答が制作業者から返ってきてしまう原因になっています。

多くの場合がプロダクトデザインではなくグラフィックデザインとして作られてしまっている事が実制作を妨げる原因になっています
※紙やwebで使用する用のデザインになってしまっている※

グラフィックは 絵 であり デザイン(図案)ではありません

グラフィックは基本的に紙面やディスプレイ用に作られているので
せっかく丁寧なグラフィックデザインを作っても
ただの「2D画像」として扱われてしまいます。

結果、
入稿不可、コストアップ、制作内容やデザインの変更を余儀なくされるトラブルが発生します。

※シルクスクリーン前提でのデザイン制作と言われていたのに
超ハイメッシュでしか刷れないデザインを作ってしまい
予定のコストから大幅に金額が上がってしまい企画がペンドする、等

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↑↑↑
上段と下段では 量産時にかかるコストが大きく変わります
(印刷の堅牢度/耐久性も全く違う)

アイテム制作の場合はデザインによって
実制作コストが大きく変動してしまうことも考えておかなければ
【デザインを作ったものの制作予算が足らない】という自体に陥ります。

グラフィックデザインを作る場合には
先に印刷方法や資材の規格と仕様の範囲を確認してから作る事で入稿トラブルを回避出来ます。

プロのデザイナーは 
(この表現を入れたらコストが上がる)
(こんな形状にしてしまうと仕上がりで事故る)等、
制作内容に合わせてデザインとコストと制作の可否を判断しながらデザインを作っています。

そういった制作の約束事が守られていないデザインになっていると
制作内容の変更やデザインの変更、コストアップや仕上がりの不備が発生します。


合同会社EWEST は オリジナル制作のトータルサポート
デザイン/データの相談から実制作までを一貫でお受けしています
またお得意様にだけはオリジナルウェアやグッズの早期ご案内などもおこなっております。

また、自治会学校関係のクライアント様などの場合
無料で配布するためのサークルTee等のスタッフウェア等の
簡易的なプリントウェアなどの制作もお受付しております。

プリントウェアと販売用のウェアの考え方の違いについて





グラフィック_アートボード 1 のコピー_アートボード 1.jpg
グラフィック_アートボード 1 のコピー_アートボード 1 のコピー.jpg




◆生成AIで描きだしたイメージで事故るも同じ理由

生成AIを使ってデザインを書き出すには
・制作に使用可能なデザイン条件を守った形状と表現の実寸指示を入れる必要があります。 

そういった業務用プロンプトの指定を入れずに描きだした物は
「絵」なのでデザイン案や素材としてしか使えません


ー 一部有料ブログ ー
生成AIを使ってプリントウェアやグッズを作る時の注意点

制作で事故る、使えないグラフィックを使えるようにする
ー 一部有料ブログ ー

●デザイナーは校正を重視している

デザイナーの中にも 絵や美術が得意な方も多いですが
デザインはアートのように自由な表現をデザイナーの意志で盛り込めません

制作業者に「このデザインは使えない」と言われてしまったら
そのデザイナーは「デザインを作れず。適当なデザインを納品した。」という事になってしまうので
デザイナーは必ず校正を重視してデザイン案を想定していきます

① 実制作が可能な実寸
② 不要なコスト増加が発生しない表現
③ 制作事故を出さない形状

その為、デザイナーや制作業者はピクセル画像の入稿を嫌がります
(JPEGやPNG等の画像ファイル)

簡単プリントウェア制作の場合は例外
「画像を入稿すればプリントTシャツが届く♪」というサービスもあるのですが それは個人の遊びや趣味用としてのサービスなので
どれだけ画像の粗いファイルが入稿されても
そもそも印刷に耐えられない小さな画像ファイルであっても
問答無用で印刷されていくので、ヒドイ仕上がりの物になっても自己責任です。

しかし、企業やテナント向けの施工の場合
そのように汚い仕上がりになる施工をすれば相手の自己責任であっても
「なぜ分かってて注意してくれなかったのか?」というクレームに発展しかねません。



弊社では実制作に基づいたデザインと制作、納品を行っております。

良くある悩みのトラブルはほぼ同じで

・デザイン業者と制作業者との間で たらいまわしにされる
・デザイナーが実務を知らな過ぎて話が進まない
・印刷業者がアパレル/ファッションと無縁で文化祭Tシャツのような物しか作れない

弊社では
オリジナルウェア、プリントウェアにおけるトラブルやお悩みもトータルサポート
どこでも作れるプリントウェアではなく、メンバー様だけにしか使えないアパレル商材での制作や、 デザインからの相談、作りたいアイテムの可否や相場の相談などフレキシブルに対応しております。






ーーーーーーーここから先はマニアックな内容ですーーーーーーーーー
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●プリントの失敗やトラブルの良くある例

BNANAPRINTとは_アートボード 1.jpg
BNANAPRINTとは_アートボード 1 のコピー.jpg
BNANAPRINTとは_アートボード 1 のコピー 2.jpg

上記の様に2Dグラフィックと2Dデザインの違いを知らないデザイナーも多いです。




弊社の新人スタッフだと、グラフィックと2D図案の違いと
その用途の違いが判断できません。
大体2年くらいの実務のサポートに入って、
こういう場合には こういうデザインはダメで
こういう依頼の時に こういうデザインにしてしまうと余計に制作費がかかるのか
といった実務的なノウハウを学んでいきます。

同じように見えても 全く違う デザインデータと画像
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上記の様に実制作物に使う為のデザインを制作する場合には
そのデザインの校正により、使用先の機材や生地種類が変わり
印刷可能サイズやコストまで変わるので
グラフィック(絵)として描くのか
デザイン(図案)として作るのか

デザイナーに依頼をする場合には 必ず
用途と目的伝えておかなければ 全く使用用途がデザインを納品されてしまうので
デザインの依頼をかける前に、必ず必要事項を伝えておく必要あります。



ウェアやアイテムの制作や施工に使うデザインの校正とは?
①作る物
②使う機材の規格
③資材の仕様
④施工サイズ

この4つの条件に合わせて
デザインの中で使用しても良い表現と色、
再現可能な形状の中だけでデザインは作られています。

デザインとしての裏打ちの取られていない
絵を入稿すると制作はトラブルが発生しますが

デザインとして成立している図案を入稿すれば
余計なコストの発生や制作事故が起きません。


デザイン校正_アートボード 1.jpg
デザイン校正_アートボード 1 のコピー.jpg
デザイン校正_アートボード 1 のコピー 2.jpg


デザインは実制作(施工)が可能な形状と表現の中で
規格と仕様に合わせて作られた【設計/図案】になっている

印刷などの施工や制作に使用するためのデザインは
デジタルで制作しても最終的にアナログです。

つまり、アナログとして成立するのか(物理的に再現可能か)がデザインの校正の全てになります。

全く規格や仕様を知らずに 絵を描いてしまうと
「このデザイン。誰が作ったの?全く規格に沿ってないけど?!」
という実務的な問題が発生し
コストが上がる理由やデザインを変えなければならい、
といったトラブルが起きる仕組みになっています。


ハイブランドのロゴが一斉に変わっていった理由


一時期、グッチ ディオール バレンシアガやバーバリー、イブサンローラン等を始め
名だたる高級ブランドの全てが一斉にロゴを変更した時期があります。

これはどういった理由なのか。
アートやファッションの視点で様々な理由の憶測や考察が飛び交いましたが
理由はここで説明しているのと同じ理由です。

かつてのハイブランドは主にドレスやバッグ、貴金属などの限られた制作物のみを販売しており、ロゴを印字するにも特定の金型や箱への印字程度の物が中心で
制作はかろうじて自社工房や委託工房を行っていましたが
ヴェルサーチがカジュアルなストリートウェアのジャンルで売上を独占したのをきっかけに、当時赤字続きだったハイブランドがこぞってカジュアル路線のウェアや小物に進出をしようと方向転換を試みました。

しかし、
ドレスやバッグを制作していた時には同一比率のロゴを印字するのみだったので問題は生じませんでしたが
よりカジュアルなウェアや小物を制作していくとなった場合に
これまでよりも多くのパターンの寸法でロゴを使用することになり
既存のロゴで制作をしようとすると刺繍が崩れたり印刷で載りづらく、
クオリティが低くなるうえ視認性が欠けるという問題が生じ
『既存のロゴはままでは作れない物が多すぎる』という問題に直面し、
よりカジュアルな物を制作できるよう小さなサイズの刺繍や印刷にも耐えうる形状と比率のロゴに置き換わっていきました。

要は、
ハイブランドは高級感のあるセリフフォントを多用してきましたが
カジュアルウェアやグッズを出す際に胸元や袖など小さなワンポイントの刺繍ウェアなども販売するためには セリフフォントや細いフォントでは何も作れません。※機材や職人の問題ではなく物理の問題です
結果、より商業的かつ汎用的なロゴへの変更が続きました




デザイナーにはそれぞれ業界がある



建築デザイナーは建築業界の知識と設計ノウハウを持っています。
当然ですがその業界の知識を持っていなければ仕事を請け負う事も出来ません。

同じように
紙に印刷するために作られたデザインにはその業界の校正とルールがあります
DTPの業界の方は他の媒体よりも色が沢山出せる分、色に対しての校正は非常にシビアです。

WEBやアプリに使う為のデザインにもその業界で定まった規格や校正があります
それはWEBデザイナーやグラフィックデザイナーの分野です。


そして、ウェア制作やアイテム施工の現場にも業界の常識やルールが存在しています。

業界によってデザインに対しての校正やルール(設計図として成立するか否か)は全く異なった物になります。


結論として

用途や目的に合った業界のデザイナーに依頼するのが鉄則

建築関係は → 建築業界のデザイナー
紙面関係は → 紙面専門のデザイナー

ウェアやアイテムなどの実制作用のデザインは本業のデザイナーに相談しなければ意味がありません。



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↓ここからは完全にマニアな話です↓
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実制作や実施工前提のデザインとは

アパレルやアイテム制作に使用するための【2Dデザイン】を制作する場合
【資材】と【施工】の問題が絡まり合った三つ巴の状態です。

この三つは全て連動しています。

デザイン全体の線幅を1mm削っただけで、
もしくは使用する生地を別の生地に変えただけで破綻することもザラです。


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制作を前提としたデザインを作るには、
まず機材の仕様と、使用する資材によってデザインを変えなければならないという基本知識が必要になります。

例としては
コットンにシルクで刷って定着するインクの最小ディティールサイズや
各施工方法で使用できるデザインの種類の違い
コットンはOKでポリではNGになるデザインの特徴や
刺繍では再現できないデザインもワッペンにすれば再現できるデザインもある、等

ウェアやアイテムなどのプロダクト制作の施工は
使用する機材の仕様や生地などの「物理的な制限」を先に考慮してから
デザイン制作に入らなければなりません。



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依頼する相手が なんの業界の人なのか
何を専門性に扱っているデザイナーなのか
先に知っておかなければなりません。

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画像を送ればプリントアイテムが出来上がるサービスはどうなの?

ウェアやアイテム制作の中で唯一、デザインの校正ルールがないのは
【画像入稿プリントサービス】だけです。

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●アパレルやアイテム制作におけるデザイナーの役割とは

①実施工可能な形状と表現の中でデザインを整える
②クライアントにも知識やノウハウを共有する

クライアントが【コストを安くしたい】と言っているのにかかわらず
コストが高くなるような要望をクライアント側が要求している場合には
「その要望を入れれば制作コストが著しく高くなりますが」という事や
「施工不可になる」という部分も相手に説明してあげなければなりません。

・何故できないのか
・高くなる理由は何故か
・実現させるためにはどうすればよいのか
を伝えてあげるのもデザイナーの仕事の一つです。



Tシャツ、ステッカー、看板やメタルなど 施工素材によって
施工可能なデザインになっているか、想定コストがどの程度になるのかを把握しながら対応するのが衣類向けのグラフィックデザイナーの求められる部分になります。

プリントコストや刺繍コストはそのデザインの表現と構成によって大きく変わるのでデザインによる施工費の違いや特性を知っておかなければ
クライアントが「黒生地 ポリコットン シルクでサイズ15cm角」と用途を言われた際にも
施工できない(事故を起こす)デザインや
どうやっても割高な施工費になってしまうデザインを上げることに繋がります




制作と新人デザイナーの良くあるやり取り



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お客さんが刺繍用のデザインを要望しているのに
見た目だけの整合性にとらわれて、物理的に再現できないデザインを作ってしまってはデザイナーとして業務を全うできません。

モノづくりが前提となるデザイナーは
デザインのセンスよりも先にまず 機材と資材によって
制作して良いデザインの枠を覚えることが最初のお仕事です。



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