大好きな彼を家にお迎えするとき、または一緒にお部屋に入るとき。
玄関で彼が靴を脱ぐ、ほんの数秒のその瞬間。
あなたは彼の「靴の脱ぎ方や、その後の揃え方」を、そっと静かに見つめてはいませんか?
きれいに揃えてあるか、それとも脱ぎっぱなしで斜めを向いているか。
繊細な気質を持つあなたは、その玄関でのたった一つのワンアクションから、驚くほどたくさんのメッセージを受け取っているはずです。
「あ、今日は私に対してちょっと甘えがあるな」とか、「なんだか扱いが雑になりそうだな」とか。
靴の乱れを見た瞬間に、「今日は私を雑に扱ってもいい日だと思っているな」と感じて、その後のデートの主導権がどうなるかを予測し、気づけば心のどこかで身構えてしまう。
そんな風に、彼の何気ない一歩からこれからの時間を予測して、ちょっぴり緊張の糸を張ってしまうこと、ありますよね。
お付き合いが長くなればなるほど、お互いにリラックスして素の自分が出てくるものですが、その「素」の出し方が、あなたにとっては「雑に扱われているかもしれない」という不安のサインに聞こえてしまうのです。
心理カウンセラーとして、僕はこう考えています。あなたが彼の靴の向き一つにそこまで敏感に反応してしまうのは、あなたがそれだけ彼のことを深く愛していて、同時に「傷つきたくない」と自分を守ろうとする大切な防衛本能が働いているからなのだと。
繊細さん(HSPさん)は、日常のほんの小さな変化や、相手の無意識の行動から、その裏にある心理を無意識のうちに読み解こうとします。
それは、相手の状況を察して先回りしてあげられる素晴らしい優しさでもあるのですが、恋愛においては、時に自分を疲れさせてしまう原因にもなってしまうんですよね。
玄関での彼のワンアクションを見て身構えてしまうとき、あなたの心の中には「私のことをずっと大切にしてほしい」「雑に扱われて悲しい思いをしたくない」という、とても純粋で可愛らしい願いが隠れています。
だから、そんな風に彼の靴の脱ぎ方だけでデートの行く末を予測して不安になってしまう自分を、「気にしすぎかな」なんて責める必要はまったくありませんよ。
心理カウンセラーとして、もしあなたが次に彼の靴の脱ぎ方を見て心がざわざわしてしまったときは、まずは深呼吸をして、自分の肩の力をそっと抜いてあげてほしいなと思います。
彼はただ、あなたという安心できる存在の前で、外での緊張感を忘れて、ちょっぴり気が緩んでしまっているだけなのかもしれません。
あなたを雑に扱うつもりなんて一ミリもなくて、ただ「大好きな人の前だから、かっこつけずにリラックスしちゃおう」と、子供のように甘えている可能性だって十分にあります。
それでもやっぱり心がざわついて身構えてしまうときは、デートの主導権を彼に渡してしまう前に、あなたから「今日はこんな美味しいものが食べたいな」「ここへ行ってみたいな」と、優しく自分の願いを口にしてみてくださいね。
あなたが自分の心地よさを大切にして、笑顔でいること。
それだけで、彼は自然とあなたを大切に扱いたくなりますし、あなたの凛とした優しさに引っ張られて、次からは靴を揃える余裕が生まれるかもしれません。
あなたのその高いセンサーは、彼を疑うためではなく、二人の関係をより心地よく、温かいものにするために、そっと使ってあげてくださいね。
いつでもあなたの恋を、僕は応援しています。