大好きな彼から届いた「最近忙しくて」という短いメッセージ。
本当は「いつなら空いているの?」「具体的なスケジュールを教えてほしいな」と聞きたいのに、その言葉を喉の奥でぎゅっと飲み込んでしまうこと、ありますよね。
重い女だと思われたらどうしよう、嫌われて離れていってしまったらどうしようという恐怖が頭をよぎり、気づけば一瞬で自分の本音を消し去ってしまう。
そしてスマホの画面に向かって、「そっか、大変だね。無理しないでね」と、まるで100点満点の聖母のような優しい返信を打っている。
送信ボタンを押したあと、部屋にぽつんと一人きりで、どうしようもない寂しさと悔しさで涙が溢れてくる。
心理カウンセラーとして、僕はそんなあなたの健気で切ない優しさを、そっと抱きしめたい気持ちでいっぱいになります。
繊細な気質を持つ女性は、相手のちょっとしたニュアンスや空気感を敏感に察知する力がとても高いのです。
だからこそ、「忙しい」という言葉の裏にあるかもしれない彼の疲れや負担を想像して、これ以上彼にプレッシャーをかけまいと、自分を瞬時に後回しにしてしまうんですよね。
物分かりのいい素敵な彼女を演じることで彼を守ろうとするその姿勢は、本当に優しくて愛情深いものです。
けれど、自分の感情をわずか1秒で殺して相手に合わせる日々が続くと、あなたの心はどんどん擦り切れていってしまいます。
彼に嫌われないための「完璧な返信」をすればするほど、家で一人で泣かなければいけないという矛盾に、胸が苦しくなってしまいますよね。
僕は、恋愛において自分の「会いたい」という気持ちや「予定を知りたい」という願いを持つことは、決して重いことでもわがままでもないと考えています。
大切なのは、重い女という烙印を恐れて自分の気持ちを完全にゼロにしてしまうのではなく、ほんの少しだけあなたの可愛らしい本音を彼に分けてあげることです。
「無理しないでね」という聖母の言葉のあとに、「でも、落ち着いたら一番に会いたいな」と小さなおねだりを添えてみるだけでも、心の負担は大きく変わります。
彼を困らせないようにと自分を消してしまう優しさを、これからは少しだけ、傷ついているあなた自身のためにも使ってあげてくださいね。
まずは、お家で一人で涙を流した自分の味方になって、「よく頑張ったね、本当は寂しかったよね」と声をかけてあげるところから始めてみましょう。