大好きな彼が口にした「疲れた」という一言。
それがただの仕事の疲れだと頭では十分に分かっているのに、胸の奥がキュッと締め付けられて、どうしようもない不安に襲われてしまう。そんな夜はありませんか?
「私の存在が、彼の疲れの1%でも占めているんじゃないか」「私と会うことが、彼にとって義務や負担になっていないかな」
そんな自問自答が頭の中でグルグルと回り始めて、気がつけば時計の針が進み、一睡もできないまま朝を迎えてしまう。
そして翌朝、心が不安で押しつぶされそうになった結果、本心とは裏腹に「無理して会わなくていいよ」なんて、どこか突き放すような冷たい言葉を投げかけてしまう。
本当は「寂しいな」「大丈夫?」って素直に甘えたいだけなのに、傷つくのが怖くて、自分から心の距離を置いてしまうんですよね。
心理カウンセラーとして、僕はこう考えています。その不安や、つい口から出てしまう突き放すような言葉は、あなたが彼のことを心から大切に思っているからこそ生まれる、優しすぎる空回りなのだと。
繊細な気質を持つ方は、相手の表情や声のトーン、言葉の裏側にある空気感を、人一倍敏感にキャッチしてしまいます。
だからこそ、彼の「疲れた」という言葉をただの事実として受け取ることができず、「自分のせいかもしれない」と、すべての原因を自分に結びつけて引き受けてしまう傾向があるのです。
でもね、少しだけ深呼吸をして、客観的に考えてみてください。
彼があなたに「疲れた」と言えるのは、あなたに嘘をつく必要がないくらい、心を許している証拠でもあるんですよ。
本当に気を遣う相手や、義務感だけで付き合っている相手の前では、人は無理をしてでも「元気な自分」を演じようとするものです。
あなたに対して「疲れた」と漏らせるのは、あなたの前では格好悪い自分も、エネルギー切れの自分も、そのまま見せても大丈夫だと安心しているからなんです。
それなのに、あなたが先回りして「無理して会わなくていいよ」と言ってしまうと、彼は「あれ、俺何か悪いことしちゃったかな」「信頼されていないのかな」と、寂しく感じてしまうことがあります。
あなたの優しさから出た言葉が、結果として二人の間に小さなすれ違いを作ってしまうのは、とてももったいないことだと僕は感じます。
もしまた、彼の「疲れた」に心がざわついて眠れない夜が来たら、まずはその不安をノートに書き出すなどして、自分の外側に吐き出してみてください。
そして、翌朝彼に連絡をするときは、「無理して会わなくていいよ」ではなく、「お疲れ様。無理しないでね。私はいつでも味方だよ」と、ただ彼を応援する言葉に変えてみませんか。
「会うか会わないか」の選択をあなたが勝手に決めて突き放すのではなく、彼の体調や気持ちを気遣う言葉をそっと置いて、判断は彼に委ねてみるのです。
あなたが自分の存在に自信を持てないとき、彼は決してあなたを負担だなんて思っていませんよ。
まずは、彼の言葉をそのまま受け止める練習を、少しずつ、本当に少しずつでいいので始めていきましょうね。
心理カウンセラーとして、あなたが大切な人と心地よい距離感で、安心して隣にいられるようになることを、いつでも心から応援しています。