たった一つのスタンプを選ぶだけなのに、スマホの画面を見つめたまま、気づけば数分が経過している。そんな経験、あなたにもありませんか?
「このキャラクターは少し子供っぽすぎて、真面目な話には合わないかな」「この言葉のニュアンスだと、もしかして相手を急かしているように見えちゃうかも」なんて、頭の中で何パターンものシミュレーションが始まってしまうんですよね。
何十個、何百個とあるスタンプの海を指が迷走して、ようやく「これなら大丈夫」と思える最適解を見つけて送信ボタンを押す。その瞬間、ふうっと深い溜息が漏れてしまう。そんなあなたの姿が、僕には目に浮かぶようです。
心理カウンセラーとして、僕は、あなたがスタンプ一つにそれだけの時間をかけるのは、あなたがそれだけ相手の気持ちを大切に扱おうとしている「誠実さ」の表れだと感じています。
繊細な気質を持つ女性にとって、コミュニケーションは単なる情報のやり取りではありません。相手との心の距離感や、その場の空気、相手が今どんな状況にいるかまでを察知して、最も心地よい「音」を奏でようとする、とてもクリエイティブで、かつ神経を使う作業なんです。
でも、その細やかな気遣いが、時として自分自身を疲れさせてしまうこともありますよね。周りの人は「適当に送ればいいじゃん」なんて言うけれど、あなたにとってその「適当」が一番難しい。
相手を傷つけたくない、誤解されたくない、そして何より、相手に不快な思いをさせたくない。その純粋な優しさが、スタンプ一つ選ぶことさえも、まるでものすごく重要なミッションのように重くさせてしまうのです。
僕は、そんな風に一生懸命に言葉や表情を選ぼうとするあなたの感性が、とても愛おしいものだと思っています。誰かを想って悩む時間は、決して無駄な時間ではありません。
けれど、もしその「最適解」探しで心がヘトヘトになっているのなら、少しだけ肩の力を抜いてみませんか。実は、あなたが思っている以上に、相手はあなたのことを「どんなスタンプを送ってきても、温かい人だ」と信じてくれているはずですから。
迷ったときは、一番最初に「いいな」と直感で思ったものを選んでみてもいいのかもしれません。あなたの直感は、思考よりもずっと素直に、あなたの優しさを映し出してくれるはずです。
誰かに合わせるプロフェッショナルなあなたが、いつか自分自身の「これ、好きだな」という気持ちだけで、軽やかに指を動かせる日が来ることを、僕は心から願っています。
少しずつで大丈夫です。あなたがあなたらしく、心地よいリズムで誰かと繋がっていけるように、心理カウンセラーとして、これからもずっと応援していますね。