大好きな人が自分のために仕事を休んでくれたり、大切な友達との約束を断って自分との時間を作ってくれたりしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
普通なら「嬉しい」「ありがとう」と素直に喜べる場面なのかもしれませんが、繊細な気質を持つあなたは、喜びよりも先に「震え」に近い恐怖を感じてしまうことがあるのではないでしょうか。
「私のためにそんな犠牲を払わせてしまった」「いつかこの見返りを求められるんじゃないか」「この穴埋めをどうすればいいんだろう」と、相手の好意をまるで「負債」のように感じて、頭の中で必死にその代償を計算してしまうんですよね。
せっかく相手があなたを優先してくれたのに、その事実に押しつぶされそうになって、笑顔の裏側で冷や汗をかいているような、そんな苦しさを抱えてきたのかもしれません。
心理カウンセラーとして、僕はこう考えています。あなたがそうやって怯えてしまうのは、あなたが冷たい人間だからではなく、むしろその逆で、相手の時間を誰よりも尊いものだと知っている、あまりにも優しすぎる人だからなんです。
自分のために何かをしてもらうことを「奪うこと」だと捉えてしまう癖が、これまでの人生の中でいつの間にか身についてしまったのかもしれませんね。
でも、少しだけ視点を変えてみてほしいんです。相手があなたを優先したのは、決して「犠牲」を払ったわけではなく、その時、その瞬間に「あなたと一緒にいたい」という自分の願いを叶えただけなのだと。
相手にとっては、仕事を休むことも、他の誘いを断ることも、あなたと過ごすことで得られる心の安らぎや喜びに比べたら、それほど大きなことではなかったのかもしれない。
むしろ、あなたが「申し訳ない」と顔を曇らせてしまうことの方が、相手にとっては寂しいことだったりします。
心理カウンセラーとして、僕は、あなたが相手の好意をそのまま受け取ることは、相手への最大の「お返し」になると考えています。
「私のためにありがとう、すごく嬉しい!」と満面の笑みで伝えることが、相手が払った手間や時間を、最高に価値のあるものに変えていくんです。
見返りを求められることを怖がる必要はありません。もし仮に、いつか相手が困ったときにあなたが手を差し伸べることがあれば、それは「貸し借り」ではなく、ただの「愛の循環」にすぎないのだから。
今はまだ、素直に喜ぶのが難しいかもしれません。それでも、次に誰かがあなたを優先してくれたときは、心の中で「ごめんなさい」と言いそうになるのを、そっと「ありがとう」に置き換えてみてください。
あなたは、誰かに何かを差し出してもらう価値が十分にある、素敵な女性です。重たい計算機を一度置いて、目の前の人が差し出してくれた温かいお茶を、そのままの温度で味わってみることから始めてみませんか。
僕は、あなたが「愛されること」に慣れて、もっと自由に、もっと軽やかに笑い合える日が来ることを心から願っています。