「本当の自分って、一体どこにいるんだろう?」
そんなふうに思って、夜静かな時間にふとスマホで心理テストを始めたり、本屋さんで自己分析の本を手に取ったりすること、ありませんか。
「あ、これは私のことだ」「あ、でもこっちの診断結果も当てはまる気がする」
そうやって、自分を説明してくれる「正解」を探しては、また次の診断へ。
まるで、パズルの最後のピースを探し続けているような、そんな感覚かもしれませんね。
でもね、まずお伝えしたいのは、そうやって「自分を知ろう」と一生懸命になれるあなたは、とても純粋で、自分自身の人生を大切にしたいと願っている、素敵な方だということです。
僕は、心理カウンセラーとして、これまで多くの繊細な女性たちの悩みを聞いてきました。
HSP特有の生きづらさや、誰にも言えない不倫の恋の苦しみ。
そうした心の深い部分に触れるたびに、みんな「自分は何者なのか」「どうすれば自分を認められるのか」という答えを探しているのだと感じます。
「本当の自分」を探し求めてしまうのは、今の自分にどこか「違和感」があるからかもしれません。
周りに合わせすぎて疲れてしまったり、相手の顔色を伺って本音を飲み込んでしまったり。
「これは本当の私じゃない」「もっと違う、理想の自分がどこかにいるはず」
そう思えば思うほど、自己分析のループから抜け出せなくなってしまうんですよね。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてほしいんです。
心理テストの結果や、誰かが決めたカテゴリーの中に、あなたのすべてが収まる必要なんてないんですよ。
あなたは、雨の音に心を動かされる日もあれば、些細な一言に深く傷ついてしまう日もある。
誰かを一途に想って苦しむ日もあれば、一人の時間を心から愛おしいと感じる日もある。
その矛盾しているような、ゆらゆらと揺れ動く感情のすべてが、全部あなたなんです。
「本当の自分」というのは、どこか遠くに隠されている宝物ではなくて、今、この文章を読んで「そうかもな」と感じている、その心の動きそのもの。
診断結果の言葉を自分に当てはめるのではなく、ただ「今の私はこう感じているんだな」と、優しく見つめてあげるだけでいいんです。
完璧な正解なんて、どこにもありません。
繊細だからこそ、たくさんの色を持っていていい。
複雑な悩みの中にいるからこそ、人には見えない優しさを持っている。
僕は、これまで5,000件以上の相談を受けてきた中で確信していることがあります。
それは、自分の弱さや繊細さを「隠すべきもの」から「愛でるもの」に変えたとき、世界は少しずつ優しくなり始めるということです。
自己分析を繰り返すのは、もう終わりにしても大丈夫。
あなたが選んだ答えも、選べなかった答えも、すべてがあなたという物語の大切な一部。
「今のままの私で、もう十分頑張っているよね」
そう自分に声をかけてあげてくださいね。
ふんわりと、心が軽くなる方向へ、一歩ずつ進んでいきましょう。
あなたは、そのままで、本当に尊い存在なのですから。