「今日は疲れてるんだよね」
彼からそう言われた瞬間、胸の奥にしまっていた言葉を、そっと飲み込んでしまう。
本当は会いたかった。
本当は少しだけ声を聞きたかった。
本当は「寂しいよ」って言いたかった。
でも、不倫という関係の中で、彼は仕事も家庭も抱えている。
だから私は“わがままを言わない彼女”でいようとする。
彼が疲れているなら、私は我慢しよう。
彼が大変なら、私は支えよう。
そんなふうに、自分の気持ちを後回しにしていませんか?
女性限定で不倫の悩みをたくさん聞いてきた心理カウンセラーとして、こうしたご相談は本当に多いです。
「彼が忙しいときに連絡するのは迷惑ですよね」
「重いって思われたくないんです」
「嫌われるのが怖くて、何も言えません」
優しい人ほど、こうやって自分を小さくしてしまいます。
でもね、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
“甘えられない関係”って、本当に安心できる関係でしょうか。
彼が疲れているときに甘えない、という選択自体が悪いわけではありません。
思いやりですし、素敵な気遣いです。
けれど、それが「本当は寂しいのに、我慢するしかない」という状態なら、心は少しずつすり減っていきます。
不倫の恋は、ただでさえ不安定です。
会える日も限られている。
堂々と存在を主張できない。
未来の話も曖昧。
そんな中で、自分の感情まで抑え続けてしまったら、あなたの心はどこで安心すればいいのでしょうか。
僕がカウンセリングの中で大切にしているのは、「甘える=重い」ではない、という視点です。
甘えるというのは、相手を困らせることではありません。
「今日は少しだけ声が聞きたかったな」
「ちょっと寂しかったよ」
そんな一言は、責める言葉ではなく、あなたの素直な気持ちです。
本当にあなたを大切に思っている男性なら、その気持ちを“負担”ではなく“信頼”として受け取ります。
もし、あなたがずっと我慢し続けなければ成り立たない関係なら、それは対等ではありません。
彼が疲れているときに全部をぶつける必要はありません。
でも、あなたがずっと我慢役でいる必要もないのです。
不倫の恋で苦しい女性の多くは、「愛されたい」と同じくらい「嫌われたくない」と思っています。
だから甘えない。
だから強がる。
だから笑ってしまう。
でも、本当は抱きしめてほしい夜もあるはずです。
あなたが甘えられないのは、ワガママだからではありません。
優しすぎるからです。
そしてその優しさは、本来はあなた自身にも向けられるべきものです。
「私は今、寂しいんだな」
まずはそこを、自分で認めてあげてください。
誰にも言えない恋をしていると、自分の本音すら否定してしまいがちです。
でも、あなたの気持ちは間違っていません。
彼が疲れている日も、あなたの寂しさは消えません。
両方あっていいのです。
彼の事情も大切。
あなたの気持ちも同じくらい大切。
そのバランスをどう取るかは、一人で抱えなくていい問題です。
もし今、「甘えられない自分」が苦しくなっているなら、心の中を少し整理してみませんか。
あなたは、我慢するために恋をしているわけではありません。
安心するために、愛を感じるために、恋をしているはずです。
今日だけは、強い彼女をやめても大丈夫。
甘えたいと思うあなたも、ちゃんと愛される価値があります。