彼の誕生日は知っている。
出会った日も、初めて手をつないだ日も、ちゃんと覚えている。
でも、それを「記念日」として堂々と祝うことはできない。
誰にも言えないし、SNSにも載せられない。
プレゼントを渡すタイミングも、会える保証もない。
そんな関係の中で、あなたは静かに、でも確実に心を削られていませんか。
僕は女性限定で不倫のご相談をたくさん受けてきました。
その中でとても多いのが、「私たちには記念日がない」という、言葉にしづらい寂しさです。
奥さんとの結婚記念日はあるのに。
家族旅行の日はあるのに。
でも、自分との時間には、名前がつかない。
祝う理由がない関係は、存在そのものがあいまいに感じてしまうのです。
人は「形」によって安心します。
誕生日、交際○ヶ月、結婚○周年。
そういう節目があることで、「私はここにいていい」と実感できる。
けれど、記念日が存在しない関係は、常に宙ぶらりんです。
今日も好き。
でも明日はどうなるかわからない。
そんな不安定な場所で、あなたは必死に笑っているのかもしれません。
「記念日なんてなくてもいい」と強がりながら、本当は小さな花束ひとつで泣いてしまうくらい、愛された証がほしいのではないでしょうか。
記念日がないということは、未来の約束も曖昧だということです。
未来の話をすると、彼は少し濁す。
「今が大事だよ」と優しく言われる。
その言葉に救われながらも、どこかで置き去りにされている感覚が残る。
僕は、そこにあなたの本当の苦しさがあると感じています。
祝えないことよりも、「私は選ばれていないのかもしれない」という感覚が、胸を締めつけるのです。
でもね。
記念日がないからといって、あなたの気持ちまで価値がないわけではありません。
あなたは本気で人を愛している。
誰にも言えない恋を、逃げずに抱えている。
それだけで、十分に誠実です。
ただ、ひとつだけ大切にしてほしいことがあります。
「彼との記念日」ではなく、「あなた自身の記念日」を持つことです。
彼に出会って、自分がどんな気持ちを知ったのか。
どんな弱さと向き合ったのか。
どんな強さに気づいたのか。
それは、あなたの人生の大切な節目です。
誰かに祝ってもらえなくても、あなたがあなたを認める日をつくってほしい。
記念日が存在しない関係の中で、一番失いやすいのは「自分の存在価値」です。
だからこそ、自分を祝う。
自分を抱きしめる。
それができるようになると、不思議と心の重さが少し変わっていきます。
彼との関係を続けるにしても、終わらせるにしても、あなたがあなたを大切にできるかどうかが、未来を決めます。
もし今、「私には祝われる資格がない」と思っているなら、それは違います。
あなたは、ちゃんと愛を知っている人です。
そして、ちゃんと幸せになっていい人です。
一人で抱えきれないときは、遠慮なく話してください。
僕は、あなたの気持ちを否定しません。
どんな選択をしても、あなたの心が少しでも軽くなる方向を一緒に探していきます。
記念日がなくても、あなたの恋が無意味なわけじゃない。
でも、あなた自身の人生には、ちゃんと光が当たってほしい。
その光を、一緒に見つけていきましょう。