誰に頼ることもできず、誰かに相談をしたり愚痴を聞いてもらったりもできず、1人きりで子育てをしていたりしませんか?
外との繋がりを持つことでのストレスは確かにありますが、【孤独な子育て】はそんなストレスによるリスクを遥かに上回る危険なリスクを抱えています。
その悪い影響は、孤独に悩むあなただけでなく、子どもにまで影響を及ぼす危険なものです。
今回は、孤独な子育てが招く9つの危険について解説をしていきます。
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はい、みんさんこんにちは!
子育てに関わる全ての人が「子育てがもっと楽しく、ちょっと肩の力を抜いて子どもと関われる」ようにサポートしている、男性保育士のRyU先生です。
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それでは、本題に入りましょー!
結論
ワンオペという言葉が使われる様になって久しいですが、言葉の響きとは裏腹に、子育てにおいてのワンオペ=孤独な子育ては想像を上回るような様々なリスクを抱えている状態と言えます。
孤独な子育ては、育児に奮闘するママやパパに継続的に強いストレスを与え、身体的な不調を引き起こしたり、長引いたり強いストレスを受けたりすれば精神疾患を発症させるリスクがあります。
また、子どもにとっても親のストレスによる悪影響があるだけでなく、親意外との関係性を持てない、経験を十分にすることができないことで、社会性の発達を阻害してしまったり、真似ることで学ぶ機会が失われていく危険性をももっています。
そうした状態が長く続くことで、育児ノイローゼに発展したり、子どもが可愛いと思え無くなれば虐待に繋がる可能性もあります。
立派な親として日々奮闘する、誰にも頼らずに頑張るというのは、聞こえは良いのかもしれませんが、育児においては孤独な奮闘と言うのは「百害あって一利なし」とも言えてしまいます。
もし、周りのサポートが受けられないのであれば、地域のコミュニティーに参加したり、近場で開催されている子育てサロンなどに顔を出してみてください。
それすらも難しければ、相談窓口を設けている自治体が多くありますし、電話やチャットなどでの相談も今は充実してきています。
誰にも頼らずにここまでこれたあなたなら、誰かに頼るハードルなんて乗り越えらえるはずですよ。
1.孤独が続くと死亡率が倍になる
孤独に関する研究は、今や医学をはじめ様々な分野で積極的に行われる様になってきています。それによって、信じたくないような怖い研究結果も報告されています。
ある研究では、「ここ1週間の内にほとんど孤独だと感じる」という状況が継続的に続いている(3週間以上)人は、孤独を感じていない人と比べて1.83倍、おおよそ2倍近くの死亡リスクが認められました。
ワンオペ育児は、1人の養育者と子ども(達)なので、一般的に考えられている「1人きり」という意味での「孤独」ではありません。
ですが、医学における孤独の定義の一つとして以下の様な説明がされています。
「社会的ニーズがその社会的な関係によって量的にも特に質的にも満たされていないとの認識に伴う辛い感覚」
つまり、社会との関りが無いことそのものだけでなく、社会とのつながりが薄いことによって「自分は社会から必要とされていない」と思うことで、強いストレスを感じている状態が「孤独」と呼ばれるものだとしています。
ワンオペによって社会とのつながりが持てず、周りのサポートも望めない状態は、確かに子どもと過ごしていても「孤独」な状態と言えるのです。
そして、そんな孤独な状態は死亡リスクを跳ね上げる程に、強いストレスを生み出しているのです。
2.悩みや疑問を解決できない
孤独な育児をしている人の多くは、誰かに頼りたくても頼れる人物が居なかったり、相談をすること自体に不安やストレスを抱えている可能性が高いです。
子育てに関する疑問や、子どもの発達・成長に関する不安、育児へのそもそものストレスを打ち明ける機会がほとんどないので、悩みや疑問を解決できないことが多くなります。
今は、たくさんの情報が溢れているので、ネットで子育てについての情報を得ることは難しくありません。しかし、子育てにおいては個人差があまりにも大きく、ネットで見つけた情報が自分には当てはまらないことが多々あります。
そうした場合にも、「個人差もあるし、あくまでも一例として受け取ろう」と助言をしてくれる人が居ないことで、「やっぱり私の子育てが間違っている」、「どうしてこの子はここに書かれているみたいにできないの?」と、更にストレスを抱えてしまいがちです。
そんな経験が重なっていくと、育児への苦手意識や意欲の低下、自分自身の自信喪失や、子どもへの不満が募るなど、どんんどん悪いスパイラルに落ちていく危険性があります。
3.子どもが真似る相手がいない
子ども達は、真似ることで多くを学びます。
新生児期には周りの大人の顔を見て、口を動かしたり舌を出したりします。腹ばいができる頃には、同じくらいの月齢のお友だちを見てハイハイや捕まり立ちを覚えます。
孤独な育児をしている家庭では、保育園などに通うことが出来ない場合には、子どもが自分と近しい年齢の子どもと遊ぶ機会が極端に少なくなります。
集団経験や、近しい年齢の子どもと遊ぶ機会が少ない子どもの場合には、親や兄弟が、そうしたお手本となる子どもの代わりをしてあげることが必要になったりするのですが、そうした情報を入手するのも難しいことがあります。
近年では環境要因もありますが、ハイハイができない赤ちゃんが問題になったりしているように、子どもを真似る機会が少ない子どもは、発達上の問題は無くてもある運動が不得意だったり、ぎこちなくなってしまうなどの影響が出るケースもあります。
4.適切な関りかどうかが分からない
孤独な育児の持つ危険性として、「子どもとの関りが適切かどうかが分からない」というものがあります。
少し昔であれば、三世帯の家庭も多く、自分の親が一緒だったり、地域の繋がりもあったことで、良くも悪くも「子育てを誰かが見ている」のが普通でした。
子どもが悪さをすれば叱ってくれたし、何か良いことをしたりすれば褒めてくれたり、報告をしてくれるお節介な大人が居ました。
子どもとの関りも見られているので、あまりにも子ども本位にしてしまっていれば「もう少し躾が必用」だと言ってくれたり、逆に厳しく関わり過ぎていると「もうちょっと優しくしてあげたら?」と助言をくれる人が周りにいたのです。
ですが、核家族化や、地域との繋がりが薄弱になっていくことで、子どもは家庭の中でしっかりと見ていくということが、少し過度に意識される様になってしまったと個人的には考えています。
自分の子育ては適切だろうか?と疑問に思った時に、気軽に尋ねることができる人が少なくなってしまったのです。すると自信を持って子どもと関わることができなくなったりします。
親の心の持ち様と言うのは、子ども達には伝わるものなので、子ども達自身も自分の言動が良いことなのか?悪いことなのか?と判断することが難しくなってしまいます。
5.子どもが人見知りや、コミュニケーションが苦手になる
子ども達がある一定の月齢や年齢で、人見知りをしたりするのは発達の上で必要な時期であり、正常な反応と言いえます。
ですが、そうした人見知りをする期間を過ぎても、極端に他人との触れ合いに不安やストレスを感じてしまう場合には、個別にケアが必要になってきます。
勿論、性格によるところもあるのですが、人見知りが治らない大きな原因としては、単純に人と接する機会が少ないことが考えられます。
子ども達は頻繁に関りを持つ人から、少しずつ人見知りを解いて、信頼関係を広げていこうとします。信頼関係を築けた人が増えていく中で、その人物と似ている人や、近しい人に対しても警戒心を少しずつ下げるのです。
男の人が苦手な子の場合には、パパやおじいちゃんなどと信頼関係を深くすることで「男の人は怖くない」ということを少しずつ学び、人見知りが改善していくことがあります。
この様に、まずは特定の人と深く関わり、次第に色々な人と関わることで社会性が発達していくのです。
孤独な育児の中では、そうした親以外の特定の人と深く関わる機会も少なく、色々な人と接する機会と言うのが極端に少なくなってしまう危険性があり、意識して外との関りを作っていく必要があります。
6.集団生活に馴染めない
親以外との関りの経験が少ない子どもは、その経験不足によって集団生活に馴染めないケースが多くなります。
集団生活も得手不得手がありますが、人と接する機会が極端に低い子の場合には、集団生活そのものが苦になってしまったり、適切な関り方を知らないことでトラブルに発展することもあります。
そんな状態が続いていくと、「あの子は変わっている」と思われてしまったり、いじめが起こる危険性や、お子さんが適切な関り方を知らないことで暴力的な行為をしてしまって加害者になる可能性すら否定はできません。
7.1人の時間では子どもにかけられる時間も限られている
あなたがどれだけお子さんの為に時間を使おうと思っても、自分自身の健康を保ちながら育児をする為には、お子さんにかけられる時間には限度があります。
家族のサポートや地域のサービスを利用すれば、自分の時間を極端に切り売りしなくても、お子さんのにかけられる時間は増えますし、密度と言うのも基本的には高くなります。
子ども達の健康と自分の健康を守りながら、子ども達の欲求を満たせるだけの関りを持つ為には時間が必要です。専業主婦(主夫)であっても、家事の時間や睡眠などの基本的な生活の時間を除くと、残る時間はそう多くはありません。
自分の時間を切り詰めて、無理をすれば確かに時間は増えるのかもしれませんが、それによってあなた自身がストレスを溜めてしまったり、健康を崩すようだと本末転倒になってしまいます。
日々続いていく子育てだからこそ、みんなが健康でいるということは忘れてはいけないのです。
8.育児ノイローゼに陥る危険性がある
孤独な育児によって様々な問題にぶつかり、心身を削る日々が続けば、どんなに体力に自信のある人でも育児ノイローゼに陥る危険性があります。
一度、育児ノイローゼになってしまうと、これまでできていた家事や育児に身が入らなかったり、より深刻な場合にはうつ病などの精神疾患を呼び寄せてしまうことにも繋がりかねません。
育児ノイローゼの多くは「頑張り過ぎ」によるもので、孤独な育児では日々を過ごすだけでも気を張っていますから、そこに何かトラブルが起きたり、自分や子どもが怪我や病気をしたりすると、その疲労や精神的な負担は人間が許容できる範囲を超えてしまいます。
今では、精神科でも「育児ノイローゼ」を扱う場所が増えています。
育児ノイローゼになってしまったら、迷わずに専門機関で治療やケアを受けて欲しいと思いますが、それ以上に育児ノイローゼにならないように、相談できる人やサービスを見つける。
時には、託児所やベビーシッターなどのサービスも活用しながら、育児から離れる時間を作って、自分のケアをして欲しいなと思います。
9.虐待に発展するリスクがある
虐待は決して遠い世界の話ではありません。
ある調査によると、「自分は虐待(体罰)をしているかもしれない」と不安に感じる「虐待不安」という状態にある親が23%も居ることが分かりました。
【虐待不安】は、「いつか自分も子どもに虐待をしてしまうのではないか?」という予期不安の側面と、「今行っているしつけは人が見れば虐待なのではないか?」という、自身の考えと世間の考えとのズレに対する不安や恐れという側面を持っています。
虐待不安に繋がるのは、子どもの成長発達への知識不足であったり、子育ての中で生じた疑問や不満や辛さを相談できずに抱え込んでしまう事なども大きな理由になります。
また、閉鎖的な空間では虐待が起こりやすく、発見されずらい部分があり、ワンオペ育児という孤独な状態は、虐待が起こる危険性を多く抱えていると考えることができます。
虐待に発展するほどのストレスや疲れが溜まってしまう前に、誰かしらの援助を受けられるようにしていきたいですね。
身近な相談相手や頼れる場所を見つけておく
孤独な子育て、いわゆるワンオペ育児が抱えるリスクの中から、9つの危険を紹介しました。
もちろんこれらは、ワンオペだから必ず起こるというものではありませんし、ワンオペ育児でないからこうした危険性が無いということでもありません。
重要なのは、自分にとっての身体と心の限界を迎えない様にすること、もし限界を迎えてしまいそうなら頼ることのできる人やサービスを持っておくことだと思います。
信頼できる相談相手は、身近な人でも良いですし、専門機関を頼るのも良いと思います。今はココナラの様に、専門性を持った人に相談ができるサービスもありますし、ワンオペ育児をしている人のコミュニティーなども簡単に検索で見つけることもできます。
ただ、自分が辛くなってしまってからでは信頼できる相談相手を見つけることも難しくなってしまうので、普段から相談ができそうな人を考えてみたり、周りに居なければ近くの施設やサービスを検索しておくことで「お守り」にするのが良いでしょう。
子育ては大変なことです。なのに、子育てはできて当たり前のことのように考えている人が少なくありません。
もっと周りを頼りましょう。もっと自分を褒めて、自分のケアにも目を向けましょう。
そして、子育てを少し楽しめるようになったり、ガチガチに強張ってしまった肩の力を少しでも抜くことができる様になると、育児に対する負担と言うのが軽くなるのではないかなと思います。
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