ドイツ語暗号解読 ビバ!花の‘81②~ポストカードを送る意味~

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ドイツ語暗号解読で自主トレしてたじゃないですか、私。
ご興味ありましたらドイツ語暗号解読「自主トレ編」ご覧ください♡

せっかくだから1800年代のをチャレンジしていたんですが、やはり1800年代になると、途端に解読が難しくなる。ポストカード、郵送されたものをネットで探して、いくつかチャレンジしてみたのですが、1900年代にはない難しさがある。書き方が違っている、旧字というだけではない難しさがあるんです。

これはなぜなのか。
時代が変わったからとしか言いようがないです。

ヨーロッパの貴族が出てくる映画やドラマを思い浮かべてほしいのですが、執事が銀のトレーに何通かのカードを乗せて書斎に入ってきます。
そして、執事はそれをご主人様に渡し、これから発送するカード、手紙を受け取ります。

つまり、当時、ポストカード、封書の手紙ではないカード状の郵便物は、今でいうメールやメッセージ感覚であった、わけです。
「今日〇〇時にxxさん家で」
「前回の取引の件、了解」
そんな感じの一言だけをカードで送るわけですね。

これでは情報が少なすぎて、解読が難しくなる。世界観とかなんとか言ってる隙なんかない。
1900年代に入ると、電報、テレグラムだけではなく、さすがに各家庭に電話線が引かれ始める。特に日常的にカード、メッセージを書く必要があったような人たちの邸宅では、電話は一般家庭より早く導入されたでしょう。
ほんの一言だったら電話で済ませるようになった。わざわざカードにメッセージ書いて送る必要がなくなったのですね。

手紙となったら話は別です。
ジェーン・オースティンの小説などにもよく出てきますが、1800年代、中流~上流のお嬢様方、奥様方は、よく文通をしていました。日本でも、割とEメールが普及するまでは、文通文化というものが確かにあったと思います。
お友達同士で近況報告、家族同士、姉妹、従妹同士、昔の家庭教師、ありとあらゆる人と文通をしていた。
「自負と偏見」(新潮バージョン)の中でも、一番末っ子の駆け落ちしちゃった子が「お姉さまたちは、独身なんだから暇でしょ、長い手紙を書いて送ってちょうだい」などと無神経なことを言って、姉たちをイラつかせています(笑)

さらに、恋文なども当時はありましたね。
シャーロックホームズシリーズの中にも、若い頃の恋人に宛てた手紙のせいで脅され、困った奥様が相談に来るというお話があります。

赤毛のアンシリーズの中には、恋愛経験などなかったのだろうと思われていたオールドミスの衣装ケースを遺品として譲り受けたアンが、その中からリボンでくくられた彼女の昔の恋文の束を発見するお話があります。

手紙を書く、手紙を受け取るということが、娯楽の一つ、仕事の一つだったのですね。そして恋愛の手段でもあった。直筆の手紙が愛の証になったり、事件に発展したり・・・今では想像もできないようなロマンやミステリーがあったでしょうね。

秘密を打ち明け合う文通、思いを伝える手紙・・・。
当時の手紙は、きっと内容が、カルピス原液ほど濃ゆかったでしょうねぇ。
カルピス濃度で言ったら、今のラインとかのメッセージなんてカルピス風味の水くらいですよね。
私も、しみじみ自分の送ったテキスト見ると「あー」「そーね」とか「うん、わかった」「もう着いてるよ」とか・・・そんなんばっか(笑)

当時の長文の手紙だったら人間関係、相関図などが分かってくれば、一通解読すれば割と状況、背景まで見えてくるものがありそうですね。

だが、当時のポストカードとなると、さすがに情報が少なすぎて解読が全く進まないのです。
書き手や宛先の情報がもっとあれば、ちょっとはチャンスもあると思うんですが・・・1800年代のものもドイツ語解読できます!というには、私は能力不足です。

今回のポストカードは1981年。
イギリスのケンブリッジ、サマーコースで数週間語学留学していた女子大生のカードです。面白いことに、彼女は、帰国前日に急いでポストカードを書いている。
「明日ドイツに戻ります」と。

明日帰るから、急いでポストカード送ります、英語講座が終わったよ~という、なんてことのない内容なんです。手紙より本人の方が先にドイツに到着するのにね。

明日戻るなら、戻ってからゆっくり報告の手紙でも書けばええやん・・・と思いますが、イギリスで書き、イギリスの切手を貼って、イギリスから出す、というアクションに意味があるのです。

よく、男性方が女性の話にはオチがない、などと言いますが、申し訳ないですね、オチまで考えて話すという習慣がないもんで。
この女子大生もそのタイプの女の子だったのでしょうか。
とりとめのないことばかり書いて、肝心な英語短期講座でも「あんまり勉強しなかった、かったるーい。英語教師マジ最悪~」みたいな・・・(笑)

このあたりも時代は変わったなと実感させられますね。
今までの「ドイツ語暗号解読」ポストカードの書き手はみんな男性でした。そして受け取り手は女性。一枚目はパパから娘、二枚目は息子から母、三枚目は甥から叔父・叔母夫婦(多分)。
ポストカードの書き手はみんな男性なんでした。
これってつまり、女性は家にいて、外に行かない、仕事でも旅行でも、女性が一人で自分で決断して行動していなかったという証なんじゃないでしょうか?

1980年代、女性の活躍が目立つようになりました。
好きなところに旅行したり、留学したり、そういうの、できるようになったんですね!
ポストカードの書き手の変化という視点も、非常に面白いです。

女性の活躍が目立っているとは言え、2024年、まだまだポテンシャルはあるはずですわ!
これから、どんどん、ますますいろんな分野で活躍する女性が増えてくるでしょう。
ガラスの天井なんて言いますが、大丈夫、数打ちゃ当たるし、みんなで力合わせて体当たりでもすれば、すぐに粉々に崩れてしまいますわ!
さぁ、淑女のみなさま、団結して、いざ突撃ですわよ・・・

なーんちゃって!冗談はよしこさん!
ええ、boも分かっています。女性の真の敵、ラスボスは女性であるということを。女性が団結するなんて、今後100年はないであろうということも。

だけど、それでも!1981年のこの女学生のように、自由でのびのび、どこにでも行き、勉強できる環境があるってだけで、過去の時代から比べたらどんなに素晴らしいことか。

これは過去の名もなき女性たちが、孤軍奮闘、味方など誰もいない、何かを自力でやろうとすれば四面楚歌の状態で、四方八方から叩かれる。それでも諦めず、ゆっくりと、だけど確実に周りの人たちを変えていった、時代の流れを変えていったからなのだと思うのです。
あ、ちょうど朝ドラ「虎に翼」っぽいですね!伊藤沙莉さん、声がハスキーで魅力的です♡

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