ドイツ語翻訳裏話③~翻訳こんにゃく出てこない~

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コラム
前回までのあらすじ
youtubeのタイタニック生存者のエマさんインタビュー番組の聞き取り翻訳を依頼されたが、全く内容が理解できない、聞き取れない、自動字幕機能も役に立たないというピンチに陥ったbo!
ココナラで開業して一年、やっとお金のとれる仕事をいただいたのに、ここでくじけるわけにはいかん!!
だが一体どうすれば・・・?
ドラえも~ん!翻訳コンニャク出してぇぇ!!

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確かに、英語字幕はある程度のヒントになる。
だいたい、この場面ではこんなことを言っているのか・・・ということが分かるので、とっかかりになる単語を聞き取りやすくなります。
だけど、その英語字幕だって、鵜呑みにするわけには行かないんです(英語字幕、何か所か明確に間違えてたよ)。

やはり、できる限り「もともとの発言」をお知りになりたい依頼者のY様にとって、その正確さが重要になるのです。
裏取りや下地となる情報をできるだけ集めること、それが大事になるわけです。

インタビューを受けているエマさんは、メイドさんでした。
フランス人歌手でアメリカの大富豪の愛人のニネッテさんのところで、エマさんはメイドしてたんですね。
タイタニックもそのアメリカ人富豪とその愛人の旅に同行するという形で、乗船することになってしまったのです。

動画前半の山場、タイタニック乗船前、雇い主のマダムのところに友人が来て、マダムが、新しい傘を部屋で広げて見せたら、その友人が「室内で傘を広げるのは不吉だ」と忠告した、というくだり。

この傘のエピソードは、タイタニック沈没のファンサイトでも紹介されており、すでにざっと読んでいたので大まかな発言は推測できるわけです。

私が情報を調べる前に聞きとれたのは「Freundin」女友達「Madame」マダム「Schirm im Raum」(室内で傘)の部分と、「Unglück」(不運。不吉、よくないこと)くらい?

それで、タイタニックの関連記事をざざっと漁り、エピソードのあらましを理解した後、聞き取れた単語と当てはめていくと、なんとなく、聞きそびれているだろう単語が見えてくる。
探している答えが分かっているのならば見つけるのは、はるかに簡単なってくるのです。

五里霧中の手探り状態から比べたら、天と地ほどの差があります。
なので、聞き取り、翻訳をする際には、周辺情報がものすごく大事になるんです!!

外国語を勉強されている方にもおすすめですよ。
何の情報も前知識もなく、ただ読んでいたら、そらー内容が頭に入ってこないです。
だけど、自分がよく知っている分野のことならば、予測可能になって、理解が進むんです。

日本語の小説読んでいる時にも同じことが言えます。
世界観や時代設定が分からない「第一章」を読んでいる時と、世界観や登場人物のことなどすでに持っている情報が多い状態で読んでいる後半では、理解するスピード、全然違ってると思います。

さらに、想像してみてください。
他人のスマホでメールを打つところを。
自分のスマホならば、適切な想定内の「予測変換」が出てくるが、他人のスマホだと、その「予測変換」が予測不能!
使いにくいですよね。

畳みかけて言うならば、コミュ障の人と会話をする時、もしくは基本となる常識が分からない外国人と会話する時。
こっちの予測を超えた返事が返ってきて、会話が続かなくなることってないですか?
「普通の人だったら、こんな風に言ってくれるはず」と想定していた答えとは全く別のベクトルで返事が返ってきて、困惑してしまうので・・・
会話が成立しなくなってしまう。

スムーズな会話ができるかどうか、すんなり頭にはいってくるかどうか、大事なのは、この予測機能なんですよね。
対象となるものや人物の情報、経験、背景知識が、大いに理解の助けになってくれるのです。
翻訳する際にもこの情報は、当然ながらとても助けになります。

ぬお・・・
今回はここまでだ。

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