恋愛をしていると、こんな悩みを抱えることってありませんか？
・「相手の言動が少しでも変わると、不安で仕方ない」
・「好きな人が近づいてくると、なぜか離れたくなる」
・「なんでこんなにすれ違ってしまうんだろう…？」
こうした悩みの根っこには、もしかしたら愛着障害が関わっているかもしれません。
愛着障害は、過去の経験が元になって大人の恋愛や人間関係に影響するもの。
特に「不安型」と「回避型」の愛着スタイルが組み合わさると、お互いの気持ちが伝わらず、悪循環にハマりやすいんです。
この記事では、愛着障害の種類や恋愛に与える影響、改善のために意識したいポイントを解説します。
そもそも愛着障害とは？
愛着障害は、幼少期に親（養育者）との関係がうまく築けなかったことが原因で、
「人との適切な距離感や信頼関係」をうまく作れなくなる状態です。
親からの愛情が十分に感じられなかったり、逆に過干渉すぎたりすると、
子どもは「人を信じても大丈夫」「自分は愛される存在だ」という感覚を持ちにくくなります。
これが大人になってからも無意識に現れ、恋愛の中で不安や回避といったクセになってしまうんですよね。
愛着スタイルの3つのタイプ
愛着スタイルは大きく3つに分かれます。
1. 不安型愛着
特徴:
・常に相手の愛情を確認したくなる
・相手が少し冷たいと「嫌われたかも…」と不安になる
・自分に自信がなく、「愛されている証拠」を求める
心理的背景:
幼少期に「無条件で愛される経験」が不足しがちだったことが原因です。
例えば、親が気分次第で接し方を変えたり、愛情のサインが曖昧だった場合、
「相手の愛情は確かなものではない」と感じやすくなります。
恋愛でよくある行動:
・相手からの連絡が少し遅れただけで、何度も確認のメッセージを送る
・相手のSNSをチェックして、不安になる
・「私を愛している？」と何度も確認してしまう
2. 回避型愛着
特徴:
・親密な関係を「重い」と感じ、距離を置きたくなる
・感情を出すことが苦手で、自分の本音を隠す
・1人でいることに安心感を感じやすい
心理的背景:
幼少期に親との関係で「甘えたい気持ちを否定された経験」が影響しています。
例えば、親が忙しかったり、「泣くな」「自分でやりなさい」と突き放されたりすると、
「誰にも頼らない方がいい」と学んでしまうんですよね。
恋愛でよくある行動:
・相手が「もっと一緒にいたい」と言うと、無意識に距離を置こうとする
・相手からの好意を感じても「重い」と感じてしまう
・本音を聞かれても「何もないよ」と素っ気ない態度を取る
3. 恐れ回避型：不安と回避が共存する複雑なタイプ
恐れ回避型の人は、愛情を求める気持ちと距離を置きたくなる気持ちが共存していて、
「愛されたいのに、近づくと傷つきそう」と感じてしまうんですよね。
（自分が恐れ回避だったので、ここの説明だけ異常に詳しくなります…笑）
恐れ回避型は、不安型と回避型の特徴を同時に持つタイプです。
愛情を求める気持ちが強いのに、親密になることへの恐怖や不安から、無意識に距離を置こうとしてしまうのが特徴です。
特徴:
・愛情を求める気持ちと人を遠ざけたい気持ちが矛盾して共存する
・親密になると「どうせ傷つく」と感じ、距離を置きたくなる
・相手に求めすぎてしまう一方で、突き放すような態度を取る
・自分自身も恋愛に対する不安定感に苦しむ
心理的背景:
恐れ回避型の背景には、幼少期の安心感の欠如が大きく関わっています。
例えば：
・愛情と拒絶が交互に与えられた経験
→ 親が一貫した愛情を示さず、「優しい時」と「冷たい時」の落差が大きかった。
・傷つくことへの恐怖
→ 過去に人から拒絶された経験があり、「どうせ裏切られる」と感じやすい。
・安心できる場所がなかった
→ 親や周囲の人に頼ることができず、「自分を守るために距離を置く」癖がついてしまった。
こうした経験から、「愛されたいけれど、近づくと傷つくかもしれない」という矛盾した心理が生まれます。
恋愛でよくある行動:
恐れ回避型の人は、恋愛において次のような行動を無意識に取ってしまうことがあります。
・相手を試すような言動をする
→ 「私のこと本当に好き？」と確認する一方で、わざと冷たい態度を取って愛情を試す。
・急に距離を置こうとする
→ 親密さが増すと不安になり、「少し1人になりたい」と突き放すような行動を取る。
・自己犠牲的な行動をする
→ 相手の期待に応えようとして、自分の気持ちや人生を後回しにする。
・相手が離れそうになると追いかける
→ 普段は距離を取るのに、相手が離れようとすると「行かないで」と強く求める。
・感情を抑え込んでしまう
→ 本当は「寂しい」「愛されたい」と感じているのに、素直に伝えられず、逆に強がってしまう。
私自身の経験：恐れ回避型だったかもしれない恋愛
実は私自身、恐れ回避型っぽい恋愛をしていた時期があります。
好きな人に対して「一番に見てほしい」と強く思う一方で、
「こんな自分は愛されるわけがない」と不安に襲われていたんです。
今振り返ると、こんな行動をしていました：
・相手の好きなアイドルを貶してしまう
→相手が他のものに夢中になるのが嫌で、つい否定的なことを言ってしまう。
・相手の友達を毛嫌いする
→「私より友達を優先しているんじゃないか」と不安で、交友関係に口を出してしまったんですよね。
・自分の人生を相手に合わせようとする
→相手の勤務地が遠くなるからと、自分の公務員試験を取りやめようとしたこともありました。
・相手の帰省についていこうとする
→「置いていかないで」という気持ちが強すぎて、無理に踏み込もうとしてしまったんです。
でも当時は、それが「恐れ回避型」の行動だとは思いもしませんでした。
ただ、「愛されたい」と「傷つくのが怖い」という気持ちが混ざって、
無意識に相手を困らせるような行動をしていたんだと思います。
「不安型」と「回避型」のすれ違いと悪循環
お互いの気持ちはあるのに、行動が逆効果になってしまう――これが愛着スタイルの悪循環です。
例えば：
・不安型の彼女：「返信が遅くて不安！何かあった？」
・回避型の彼氏：「いや、忙しいだけ…ちょっと1人にさせて」
→ 彼女は「嫌われた？」とさらに追いかけ、彼氏は「重い…」とさらに逃げる。
恐れ回避型が意識したい改善ポイント
1. 素直な気持ちを少しずつ伝える
「1人になりたいけど、嫌いじゃないよ」と言葉にするだけで、
相手の不安を軽くすることができます。
2. 相手の愛情を信じて受け取る
「私なんか…」と思うのではなく、相手の言葉や優しさをそのまま受け入れる練習です。
3. 行動の裏にある「本当の気持ち」に気づく
「どうしてこの行動を取ってしまったんだろう？」と振り返るだけで、
少しずつ自分の不安や恐れに向き合えるようになります。
恐れ回避型の相手を理解するために
この度「最難関」の恐れ回避型への理解をより深めていただくために、
カウンセリングの経験や発達心理学や臨床心理学を元に、全てを網羅したマニュアルを作成いたしました。
カウンセリングが難しい方、自分で頑張ってみたい方、カウンセリングを受けているけれど、指標が欲しい方に、役立つものになっていると思います。
恐れ回避型の相手に悩んでいる方は、相手を理解して、どう行動していけば良いのか、この1冊を読んで、実践していただくと、彼との関係性が良いものに変わっていくはずです。
まとめ：愛着スタイルを知れば、恋愛は変わる
私自身が恐れ回避型の行動を取っていた時、
自分の気持ちがうまく整理できず、すごく苦しかったんです。
でも、「私はこういう傾向があるんだ」と気づけたことで、
少しずつ自分の気持ちを素直に表現できるようになりました。
愛着スタイルは「悪いもの」ではなく、過去の経験が作ったひとつのクセです。
それに気づき、少しずつ改善していけば、
もっと安心できる恋愛ができるようになるはずです。
具体的な悩みや相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください◎
カウンセリングサービス
復縁や片思いの相談を得意としておりますが，その中で相談者様の考え方を変えていくお手伝いも同時に行なっています。
恋愛などの相談ではなく，自分の今現在辛いことや悩んでいることありましたら，お気軽にご相談ください。
私の経験上，相談した時は覚えていたけれど，電話を切った後に「何を話したか忘れてしまった！」「なんて言われたっけ？」と狼狽えることがありました。
そんな方のために，アドバイスまとめとして「相手の心理」「今後の行動指針」等を送付いたしますので，ぜひご利用ください。
これ本当に人気です。ありがとうございます。
やっぱり…電話してる時って必死だからメモ取れないですよね…！
